ADHDの子供におすすめの習い事10選|発達特性を活かせる習い事の選び方や注意点も解説
ADHDの子供には、「一体どのような習い事をさせると良いのかわからない」という悩みも少なくありません。向き不向きがありますし、できる限り楽しみながら成長できる習い事をさせたいはずです。
そこで、今回はADHDの子供におすすめの習い事10選をご紹介します。発達特性を活かせる習い事の選び方や注意点も解説するため、ぜひ参考にしてください。
ADHDの子供に習い事は必要?メリット・デメリットを解説
そもそも、ADHDの子供に習い事をさせる必要があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、必要です。
彼らは長時間集中することや、周囲の子供たちと協調するのが難しいという特性がある分、どうしても習い事をさせるのが不安というパパさんやママさんも多いかもしれません。
しかし、彼らは自分自身の好きなことであれば、高い集中力を発揮するということも少なくないのです。興味関心のあることだと、驚くような成果を上げることもあります。
そのため、ADHDの子供にも習い事をさせるほうが良いといえます。もし自分の好きなこと興味のある習い事ならば、非常に素晴らしい結果を得られる可能性があるでしょう。
ADHDの特性を理解する
まずは、ADHDの特性を理解することから始める必要があります。主な特性として、集中するのが難しい、集中力が続かないという「注意欠如」と、じっとしていられない、衝動的、突発的に行動してしまうという「多動性」や「衝動性」があります。
つまり、基本的に落ち着きがないのが特徴です。おそらく、落ち着きのない子供を学校や街中、お店などで見たことがあると思いますが、それはADHDだからかもしれません。
習い事のメリット
習い事のメリットとして、主に以下が挙げられます。
- 集中力や継続力を育む
- 自己肯定感を高める
- コミュニケーション能力を向上させる
- ストレス発散になる
習い事は、集中力や継続力を育むことができます。また、自己肯定感を高めることもできます。習い事をしたことでテストの点数が上がったり、試験に合格できたりすれば自信がつきます。そうなれば、自己肯定感が高まるでしょう。
習い事は、コミュニケーション能力を向上させる効果も期待できます。習い事を通じて知り合いや友達ができ、自然と会話や笑顔が増えます。コミュニケーション能力はある日突然つくのではなく、日々の積み重ねにより培われるため、周囲の子たちと積極的に話すということが大切なのです。
そして、習い事はストレス発散にも効果的です。学校での勉強や自宅で過ごす時間とは違い、リフレッシュできるのが習い事。自分の好きなことだと楽しみながら続けられますし、ストレス解消にもなるでしょう。
習い事のデメリット
習い事にはメリットがある一方で、デメリットもあります。習い事のデメリットとして、主に以下が挙げられます。
- 環境になじめない可能性がある
- 負担が大きくなりすぎる可能性がある
習い事をするには、基本的にどこかに通う必要があります。そこには多くの子供たちがいるため、うまく環境になじめない可能性があるのです。特に人見知りし初対面の人と話すのが苦手な人の場合、環境になじむまでに時間がかかるかもしれません。
また、習い事は負担が大きくなりすぎる可能性があるでしょう。
負担は家庭の経済的状況に加え、子供の精神的や肉体的負担もあります。習い事をするとなれば、月に数千~数万円、あるいはそれ以上かかることがあるのです。
子供も学校以外に習い事に割く時間が増えるため、精神的肉体的負担が増えるでしょう。
ADHDの子供におすすめの習い事10選
ADHDの子供におすすめの習い事10選は、以下となります。
運動系
水泳 https://waku2sc.com/blog/?p=28
ADHDの子供におすすめの習い事として、まずは水泳があります。水泳は非常に人気の習い事であり、スイミングスクールに通う子は多くいるのです。水泳をすることで運動能力や精神面が鍛えられますし、健康的な体作りを目指す上でもおすすめできます。
体操 https://waku2sc.com/blog/?p=64
体操も、おすすめです。実は、年々子供の体力が低下傾向にあります。それは、遊ぶ場所が減っていることや、ゲームやスマホをする時間が増えたことも要因です。体操を習うことで、運動不足、体力の低下を防止できます。
ダンス https://waku2sc.com/blog/?p=43
ダンスも、おすすめです。SNSの影響もあり、ダンスを始める人が増えています。その中でも「キッズダンス」は人気が高く、リズム感の向上にもつながります。ダンスができれば、きっと役立つ場面が多いでしょう。
武道、サッカー、バスケットボールなど https://waku2sc.com/blog/?p=15
武道やサッカー、バスケットボールなども、おすすめです。運動神経が良ければ注目されやすくなりますし、友達付き合いにも有利になります。武道やサッカー、バスケットボールはオリンピックやW杯でも注目度が高いですし、魅力が多いでしょう。
文化系
音楽(ピアノ、ギター、ドラムなど)
運動系が苦手な場合、文化系を選ぶのも手です。音楽(ピアノ、ギター、ドラムなど)は、ADHDの子供におすすめです。特にピアノだと先生とマンツーマンで学習できるため、周囲と合わせるのが苦手な子でも習いやすいでしょう。
美術(絵画、造形など)
美術(絵画、造形など)も、おすすめです。絵を描くことが好き、美しいものを見るのが好きという場合にピッタリでしょう。小さいうちから美術に精通していれば、将来美術の仕事に携われる可能性も高まります。
プログラミング
今では小学校でも必須と言えるプログラミングも、おすすめです。プログラミングができるようになれば、自分でゲームを作ることも可能です。覚えるまでは大変ですが、大人よりも子供のほうが覚えも早く、プログラミングをマスターしやすいでしょう。
英会話
英会話も、おすすめです。英会話は小さいときから学ぶことで、ネイティブに近づけます。大人になってからでも遅くはありませんが、どうしても子供のときから学ぶ方が有利なため、英会話を早い段階で習うのがベストとなります。
料理
料理も、おすすめです。料理教室は大人というイメージが強いかもしれませんが、そんなことはありません。子供でも習うことは可能なため、美味しいお菓子作りなどをすることで、料理の楽しさを感じられるのではないでしょうか。
ADHDの子供の習い事を選ぶポイント
ADHDの子供の習い事を選ぶ際、いくつかのポイントがあります。以下で、ポイントを解説します。
子供の興味関心を尊重する
ADHDの子供は、自分の好きなことには高い集中力を発揮することが多いです。つまり、子供の興味関心を尊重することで、楽しみながら長く習い事を続けやすいと言えます。ですので、できる限り子供の興味関心を尊重してあげてください。
少人数制の教室を選ぶ
ADHDの子供は一人でできることが得意な反面、周囲と協力するのが苦手な傾向にあります。そのため、大人数だとうまくなじめない可能性が高まります。ですから、少人数制の教室を選ぶのが良いでしょう。
経験豊富な先生がいる教室を選ぶ
経験豊富な先生がいる教室を選ぶことで、楽しく習い事を続けられるかもしれません。指導経験の少ない先生だと、教え方があまりうまくない可能性があります。反対に経験豊富な先生ならば、これまでのノウハウをもとに、適切に指導してくれるでしょう。
褒めて伸ばす指導をしてくれる教室を選ぶ
褒められて伸びる子は多いため、褒めて伸ばす指導をしてくれる教室を選ぶのが良いと言えます。当然、ほとんどの子は怒られるよりも褒められたいでしょうし、褒められると成績が伸びるケースも多々あるのです。
体験レッスンに参加してみる
いきなり習い事を始めるよりも、まずは体験レッスンに参加してみることをおすすめします。体験レッスンである程度の雰囲気がわかれば、ミスマッチを減らせます。子供が体験レッスンに参加して興味を示せば、そのまま続けるのが良いでしょう。
無理強いしない
子供に無理強いをする方も多いですが、それは良くありません。好きなこと、興味あることをさせるほうが伸びる可能性が高いからです。ですから、「これをしなさい」と無理強いするのは控えましょう。
ADHDの子供に習い事を続けさせるコツ
ADHDの子供に習い事を続けさせるコツとして、以下が挙げられます。
- 短時間から始める
- 成功体験を積ませる
- 褒めてあげる
- 周囲の理解を得る
- 子供のペースに合わせてあげる
子供は集中力を保つのが難しいため、最初は短時間から始めるのがベストです。
そして、成功体験を積ませ、自信を持たせましょう。良い結果を出した際は、褒めてあげることが大切です。
また、周囲の理解を得ることを重要です。可能であれば、子供がADHDであることを周囲に伝え、周囲の理解を得られるようにしてください。
さらに、可能な限りは子供のペースに合わせてあげることが一番となります。
まとめ|ADHDの子供に合った習い事を見つけよう
ここまで、ADHDの子供におすすめの習い事や発達特性を活かせる習い事の選び方や注意点について解説しました。
ADHDの子供は自分自身の好きなこと興味のあることならば、他の子以上に高い集中力を発揮することも少なからずあるのです。
ですから、決して無理強いをせずに、それぞれの子共に合った習い事を見つけてあげ、ぜひ彼らが楽しく続けられるようにしましょう。