子供のサッカー教室の選び方とは?海外で活躍する選手も急増中!
W杯の2次予選も始まり初戦を勝利で飾った日本。これからますます人気の高まるスポーツになりそうですね。
お子さんにはぜひサッカーを習わせたいと思っている方も多いと思います。
しかしサッカーを習わせるための教室。
実はいろいろなタイプの教室があることをご存知でしょうか。
今回はサッカー教室選びに迷った時のヒントになるポイントをお伝えします。
サッカーで身につく能力とは
巧緻性
サッカーをする中で身についていく運動能力といえば巧緻性です。
巧緻性とは「運動するときの動きの巧みさ」のこと。
サッカーの動きでいうとシュートを打つ、相手をかわすというサッカーにとってのひとつひとつのプレーそのものが巧緻性を必要とする動きです。
サッカーが上達するということは、この巧緻性が磨かれるということになるのです。
鳥かご??
息子がサッカースクールに通っていたころ、初めて耳にした「鳥かご」。「鳥かごって意外に面白いよ!」サッカーの練習から帰ってきた息子が口にしたこの言葉。
いったい何?と思った私はすぐに息子に聞きました。
「サッカーの練習みたいなボールを取り合う遊びだよ。」いう息子。息子にとっては練習というより「鳥かごで遊んだ。」という感覚。
ですがよくよく聞いてみると、遊びの中にしっかりとした意図があるものだったことに私は気がつきました。
はい。まさに巧緻性を高めるための遊びです。
その頃私はまだ小学校の先生でしたので、さっそく体育の授業でもとりいれましたよ。
さて、皆さん、この「鳥かご」。どんな遊びかご存知ですか?もしかすると遊んだことがあるでしょうか。
遊び方はとっても単純です。
数人で円く輪になって広がり、その中にひとり、鬼が入ります。
人の輪のかごに鳥(鬼)が入っているのですね。
輪になっているみんなが、鬼にボールを取られないよう蹴ってボールをパスしていくという単純な遊びです。
こんなに単純な遊びですが、サッカーに必要な能力を身につけることができるという実はすごい遊びだったのです。
しかもとっさの判断力も養われます。
このように、サッカーは試合だけではなく、ボールを蹴る遊びの中でも巧緻性が養われていくスポーツです。
期待できるのは、運動能力だけではない!
サッカーをする中で身につく能力は運動能力ばかりではありません。
11人という集団の中で、自分の役割を果たし、仲間と協力してプレーをすることが大切なサッカーは、友だち一人一人を認め、仲間と話し合いをすることでチームとしての成長していくものです。
仲間の大切さを感じていくこと、仲間を尊重することで協調性も育まれていきます。
チームが強くなるために自分の技術を磨こうという強い気持ちも育っていくことが期待できます。
現在のサッカー教室の種類
1.スポーツ少年団
「サッカーをする」というと、まず思い浮かぶのが地域にあるサッカーチームです。
○○サッカークラブなど地域名の名前を持っていることが多いスポーツ少年団です。
スポーツ少年団は地域の有志が集まり運営している場合がほとんどなので、チームに所属した保護者の方がコーチであったり、お子さんがチーム出身であったりした方々に指導をお願いします。
指導者になる方は、サッカーが好きで、サッカー経験者がほとんどですので、指導に関しては心配ありません。協会に登録して大会に出場します。
2.クラブチーム
営利サービスとして提供しているサッカーチームです。
保護者は運営には関わりません。
営利サービスなのでクラブには費用を支払います。
コーチは専属のコーチがおり、経験を積んできた実績のあるコーチが指導をしてくれます。
運営方針や理念が明確ですので、子どもに合ったチームを選ぶことができます。
こちらも協会に登録し、大会に出場しています。
3.Jリーグ下部チーム
セレクションによって選抜された子どもたちのチームです。
スポーツ少年団やクラブチームに所属して経験を積み、ある程度の技術を身につけてから、セレクションを受ける場合がほとんどです。
その場合はそれまで所属していたチームを辞めてJリーグ下部チームに所属することになります。
もちろん大会に出場するので強豪チームとなります。
4.サッカースクール
チームに所属しながら、スクールで技術を磨いたり、チームに所属せずにサッカーを楽しんだりするためのスクールです。
このスクールに通っている子どもたちでチームを形成し、大会に出場することはありません。
けれど、スクールではミニゲームを取り入れているところがほとんどなので、チームに所属しなくても、サッカーゲームを楽しむことができます。
サッカースクールにはJリーグが運営しているサッカースクールもあります。
費用、年齢、必要な道具は?
1.地域チーム
費用:事務費用などの運営費、合宿がある場合は合宿費、遠征時の交通費など。
年齢:幼児位~小学生まで
必要な道具:ボール、シューズ、ユニフォーム、練習着、ソックス、水筒など
2.クラブチーム・Jリーグ下部チーム
費用:クラブ費(コーチング料やクラブ運営等諸費用)・合宿費などユニフォームの他にチームピス
ジャージやバッグなど揃いの物を購入するための費用が必要。
年齢:チームによりさまざま Jリーグ下部チームは小学3年生位からが多い。
必要な道具:地域チームと同様
3.サッカースクール
費用:月謝(他の習い事と同様)
年齢:幼児からが多い
必要な道具:特になし
ボールはスクールで用意される場合がほとんど。練習着やソックスの指定もない場合が多い。
教室を選ぶ時のポイント
子どものタイプ別の選び方
さて、サッカー教室の種類や特徴はわかっていただけたかもしれませんが、それではいざ選ぶとなると何を基準にしたらよいか迷われるのではないかと思います。
サッカーはチームプレーのスポーツで、持ち前の性格もサッカーをする上では鍵となりますので、今回は選ぶポイントを「自己表現のしかた別」にしましたので参考にしてみてください。
「自己表現のしかた別」の選び方
•積極的に自分を出せる子・物怖じしないで人に伝えられる子(できたよ!みて!タイプ)
スポーツ少年団の地域チームでも、クラブチームでもどちらかに所属しましょう。
大会に出て、自分が活躍できる満足感を味わっていくことによって、更に技術を磨きたいと言ったら、サッカースクールに通うということも考えられます。
•自分のペースで決められたことをがんばる子・あまり自分をPRしない子(できました!タイプ)
まずはスポーツ少年団でサッカーを楽しみ、試合を経験することをおすすめします。
もし、サッカーが楽しいと思うようになり、子ども自身に欲がでてきたら、クラブチームに移籍したり、サッカースクールに通ったりすることもできます。
•わからないことや困ったことを伝えるのが苦手な子(できたかもしれない!タイプ)
スポーツ少年団のチームに所属してもいいと思いますが、サッカーが楽しめるかをサッカースクールで経験してみることもおすすめです。
サッカースクールではミニゲームなどを通して、サッカーの楽しさを教えてくれますし、技術も身につけさせてくれます。
子どもがもっとやってみたいというようであれば、それからチームに所属しても遅くはありません。
気をつけたい!親の願い
ここで、皆さんにぜひ、お伝えしたいことがあります。
それは、親の気持ちです。「大きくなったらサッカー選手になってほしい。」「活躍する姿をみたい。」その想いが先走ってしまうと、子どもに負担がかかり、サッカー自体を楽しむことができなくなります。チームの人数が多いところに所属すると、試合に出られないこともありますし、希望するポジションにならないこともあります。そんな時でも、サッカーがすき!と言える子でいられるよう子ども本人が望む教室選びを心がけるようにしたいですね。
親がすることってあるの?
親の関わりの量から順に、スポーツ少年団(地域チーム)→クラブチーム→サッカー教室となります。
スポーツ少年団は基本的に保護者を中心とする有志のメンバーで運営していきますから、練習場の確保や練習時の子どもたちのお世話、試合会場までの送迎などを保護者が交代で担当することがほとんどです。
クラブチームはそのような運営に関する保護者の負担はありませんが、試合会場まで行くのは原則各個人ということが多いので、遠い遠征や子どもが小さい時は保護者が一緒に連れていくようになるでしょう。
チームによってはバスを持っていて、それを利用して遠征に行くところもあります。
そして一番負担が少ないのが、サッカースクールです。
こちらはいわゆる習い事で、ピアノ、バレエ、習字などと同じと考えてください。
まとめ
皆さん、いかがだったでしょうか。
サッカー選手になっているお子さんの姿が少しでもイメージできたりしましたか?斯く言う私も、実は経験者。
息子たちは二人とも小さい頃からサッカーをしてきました。
そしてすでにもう大きくなっている二人とも、今でもサッカーを続けています。長男を初めて地域のサッカーチームに入れたのは、小学1年生の時。お友だちに誘われて・・というのがきっかけです。
わからないことばかり、こんなはずではなかったと思ったこともありました。次男の時はいろいろ選んでたくさんの経験をしました。
今思えば、その時その時に考えて選んできたことにきっと間違えはなかったのではないかと思います。それは、決して正しい選択ができたということではなく、子どもと一緒に考え、子どもと一緒に楽しみ、子どもと一緒に時間を過ごしてきたことが本当によかったと思えるからです。
子どもたちは日々成長していきます。大きくなっても、すきなことを続けてくれる姿はうれしいものですよ。
サッカーをやってみたい!と言ったら「やってみよう!」とまずは、我が子の気持ちにエールを送ってあげてくださいね。