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運動不足防止!体操の習い事で健やかな体に

子どもの運動不足が指摘されていますが、遊び場の消失や低年齢からのゲームなど環境面も親を悩ませています。その中で注目されているのが体操教室など、体をたくさん動かす習い事です。体操といえば日本は世界的にも強豪国で、オリンピックでの活躍も期待されています。体操教室は盛況で、トップを目指すスクールだけでなく、楽しみの範囲でできるスクールもあります。今回は、子どもの体操の習い事について紹介します。

体操を習うことの3つのメリット

運動が好きになる

低年齢向けの多くの体操教室では、まずは楽しみながら身体を動かす指導を行っています。器械を使った難しい体操をする前の段階で、運動に親しむ準備段階が欠かせません。走り回ったり、ジャンプしたりといった誰にでもできる基本の動きから始まることで運動することが楽しいと感じられるようになります。また、器械体操や新体操など専門的な教室では幼いころから身体能力を高くするトレーニングが受けられます。

苦手を克服

少し大きくなってくると、鉄棒や縄跳び、ボール投げなど道具を使った運動をする機会が増えます。コツがつかめない子は、この段階で苦手意識を持ってしまいがちです。体操教室では苦手と思うような運動でも、プロのインストラクターが指導するので自然にできるようになります。簡単に見える動作も、親が教えるのが難しい家庭も多いでしょう。幼いころから体操を習っていると、コツがわかるのでたいていの運動は器用にできるようになります。

健やかな体作り

低年齢での運動不足は、子どものメタボリックシンドロームにもつながります。痩せていても貧血になったり、虚弱体質になったり、健康に差しさわりがある児童が増えています。体操を習うことで体力が付き、全身運動で体幹を鍛えられます。

成長に欠かせない睡眠にも運動が関わっています。適度な運動は健康的な睡眠も支えているため、体操を習っている子は眠りのリズムも良く健やかに成長していきます。

目的別、体操教室の選び方

楽しく体を動かしたいなら

楽しみながら運動する機会を持ちたい、体育で苦手を克服したいといった目的で体操教室を探すなら、気軽に通える週1回程度のところが良いでしょう。月々5000円~7000円が月謝の相場になります。補助の道具などは貸し出し(無料)か購入や使用料がかかる場合があります。

近くの公民館や体育館で開かれている教室は同じ学区内の友達と一緒になることも多く、一緒に運動する楽しみを共有できる点も魅力です。幼稚園や保育園によっては、体操に力を入れていて、課外活動で体操教室をしているところもあります。保育の延長上でできるので場所の移動も不要ですが、親の手伝いが求められることもあります。

【主な教室】
・地域の体育館で行う体操教室
・幼稚園・保育園の体操教室
・公民館で行う体操教室

スゴイ技を身につけたいなら

世界の舞台で活躍する内村航平選手のような体操の技を身につけるには、親子で熱心に取り組むことがポイントです。実家が体操スクールだった内村選手のように幼いころから体操に親しむ環境が必要を用意してあげましょう。

体操を極めるために、トップアスリートは幼いころからほぼ毎日練習ができる専門の体操教室元体操選手の指導を受けています。また、女の子には新体操も人気で情操教育にもなります。体の柔軟な時期から本格的に体操に取り組むことで、人間離れした身体能力が身についていきます。

【主な教室】
・元体操選手が指導する体操スクール
・スポーツクラブの特別クラス
・新体操専門スクール

これだけは…就学前にできてほしい運動は

運動が得意な子もいればそうでない子もいますし、幼稚園や保育園によって体操に力をいれているところとそうでないところもあります。色々な背景や個性がある中で、小学校に上がるとみんなが同じ体育をすることになりできる子とそうでない子の差が開きやすくなります。

就学前にこれだけはできていてほしいなと親が思う運動ができるよう補助する意味で体操教室に通う子も実際は多くなります。ここにあげる4つの運動は、小学校上るまでに基礎を身につけておくと、すんなり体育の授業にも取り組んでいけるでしょう。

かけっこ

かけっこは学校に上がると徒競走や持久走といった種目になります。普段から走り回るスペースがない地域に住んでいると、走ること自体に疲れる・苦手という意識がつきがちです。幼児向けの体操教室では、鬼ごっこを通して楽しみながら走ることを指導するケースも多く、順位のつく競争以前に走る楽しさを教えています。

器械体操

跳び箱やマット運動が苦手な子も最近は増えています。小学校で行われる器械体操は高度な技術を要するものではありませんが、力の使い方などにはコツがあります。体操教室に行ってやり慣れている子はすんなり体育の授業でも取り組めるようです。

家庭で教えることも難しい種目なので、幼児期に体操教室で経験させてあげると自信を持ってできるようになります。

鉄棒

鉄棒では、前回りや逆上がりの時に恐怖心を持ってしまうケースも見られます。バランス感覚や引き寄せる腕や蹴り上げる足の筋力など、全身を使った運動なので、親と一緒に鉄棒を練習するだけでは上達は難しいでしょう。

体操教室では幼児でも前回りや逆上がりができるように全体的に筋力アップも行います。また、足を振り上げる練習や腕をひきつける練習など、トランポリンといった補助具を使って楽しみながら行う教室もあります。

ボール投げ

50年前と比べ、大きく低下しているのが子どものボールを投げる力になります。部屋遊びが中心で、キャッチボールをする親子も減っている中で投げる機会が減っていることが原因といわれます。全般的な運動をさせてくれる体操教室ではボールを投げ、受け取る動作も行います。

小学生になるとドッジボールをする学校が多いのですが、その時に楽しめるように大きなボールを投げる練習が必要です。ドリブルも難しい技ですが、初めはまり付きのような要領で幼児期から自然に身につけさせてくれます。

体操を習う前に確認したいチェックポイント

スポーツ保険に入る

ジャンプして体勢を崩してしまったり、かけっこで転んでしまったりと体操教室では思わぬ怪我もあります。怪我をすることで危険を知る側面もありますし、予測しきれない子供の動きを、怪我の無いように徹底管理することは困難でもあります。

そのため、各教室ではスポーツ保険を義務付けるところが多く、月会費とは別に入会時に保険の加入料も必要になります。もともと教室としてスポーツ保険に入っている場合、個人の負担がないケースもあります。もし、全く保険についての話がない場合は確認した方が良いでしょう。

教室の広さや用具のメンテナンス

走りまわったりトランポリンをつかったりと、広いスペースが確保されていることは安全にもつながるチェックポイントです。生徒数に対してスペースが十分かどうかを確認しましょう。

また、室内用の鉄棒などの用具が定期的にメンテナンスされているのかも気になるポイントです。安心して思い切り運動できる環境が整っているかどうか入会する前に確認してあげましょう。

先生次第でどんどん伸びる!

体操選手でもスポーツインストラクターでも、子どもに教えることがうまいかどうかが幼児から小学生くらいの体操教室では重要です。厳しくするだけでなく、楽しみを作りながらルールに従える雰囲気をつくれると、規律を保ちながらも子どもたちに慕われます。

子どもにとってもわかりやすい言葉がけも、体操教室では大切です。実技を見せるときには素直に「かっこいい」と思えるような技術を見せてくれると子どもたちのやる気も高まります。

先生次第で子どものやる気はガラッと変わり、クラスもまとまり高め合える環境になります。そして、子どもとの相性もあるので、必ず体験してから教室を選ぶと、どんどん力をつけて自信を持って新しい体操に挑戦できるでしょう。

まとめ

オリンピックを目指すアスリートを育てるのか、小学校の体育で苦手な種目をなくすのかといった目的によって選ぶ体操教室はガラッと変わります。どちらも共通して、安全で楽しく運動を好きになれることが選ぶときのポイントになります。

現代は元気な子どもでも運動不足になりがちな生活条件があります。体操教室へ行くことで、心身ともに健やかに育っていくことが期待されています。

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