保育園児の習い事:メリット・デメリットから選び方まで徹底解説
「子どもの保育園で同じクラスの子が習い事をしているみたい。うちも何か習い事を始めた方が良い?」「習い事をさせたいけど仕事で忙しい。送迎も付き添いが必要だし、他の家庭はどうしているのかな」このような悩みはありませんか。
保育園に通うご家庭は共働きの家庭がほとんどですよね。特に正社員やフルタイムに近い時間で働いているパートの場合、習い事のために仕事を調整することが難しいこともあるでしょう。

この記事では以下の内容を取り上げます。
- 保育園児に習い事をさせるメリットとデメリット
- おすすめの習い事と選ぶポイント
- 具体的な習い事の送迎対処法
ぜひ最後までお読みいただき、習い事選びの参考になれば幸いです。
なぜ保育園児に習い事をさせるの?メリットとデメリット
保育園児に習い事をさせると、どのような効果があるのでしょうか。メリットやデメリットを紹介します。
メリット:子どもの成長を促す
普段の保育園生活も子どもが遊びやプログラムを通して成長する場ですが、習い事は内容に特化して取り組める環境です。子どもが好きなことや得意なことを選べば、主体的に取り組む力や集中力が身につきます。習い事の種類別で挙げると、以下のような成長が期待できます。
- 運動:運動能力の向上、体幹が鍛えられる、免疫力がアップする
- 音楽:音感や想像力を育てる、指先の巧緻性を高める
- 外国語:コミュニケーション能力の向上、異文化への理解を深める
上記はほんの一例ですが、園生活だけではできない経験を通して子どもの成長に繋がるでしょう。
メリット:社会性を育む
習い事で関わる友達や講師を通して、社会性を育みます。特に野球やサッカーなどのチームスポーツは、練習や話し合いを通してメンバーとの関わりも自然に生まれるため、人との関わり方を学べます。
メリット:親子の貴重な時間
保護者の同伴が必要な場合は、習い事自体が親子で関われる貴重な時間です。保護者がそばにいることで子どもも安心して楽しむことができますね。
同伴の習い事でない場合も送迎中や帰宅後に会話を楽しんだり、一緒に練習や宿題に取り組んだりと、習い事を通して親子のコミュニケーションが増えるでしょう。
デメリット:負担になる可能性も
習い事を始めることで、以下のような負担を感じることもあります。
- 時間の余裕が減る
レッスンや送迎、練習や宿題に一緒に取り組む時間が生じることで、自由な時間が少なくなります。仕事を調整する場合は業務の調整も必要ですね。レッスンだけでなく、不定期で試合やイベント参加などがあることもあります。
- 金銭的な負担
月謝のほかにも道具・衣装代、発表会の費用などが発生する可能性があります。
- 習い事自体にストレスを感じる
特に子どもの興味関心に合わない習い事だと、レッスン時間が苦痛だと感じることがあります。
保育園児におすすめの習い事5選
保育園に通う子どもにぴったりな習い事を紹介します。

英語
グローバル化が急速に進展している状況を受け、2020年4月から小学3年生の英語の授業がスタートしています。幼少期から英語を聞くことで耳が英語の発音に慣れ、ネイティブに近い発声を習得できます。また0歳から通える英会話教室もあるので、乳児期から習い始められます。
体操
体操は筋力やバランス感覚が鍛えられ、姿勢が良くなる効果が期待できます。また用意する道具が少ないため、比較的安価に始められるでしょう。0歳から通える教室もあるようですが、体のバランス感覚が発達しさまざまな動きがとれる3歳頃から習い始めることが多いです。
音楽
音感やリズム感が身に付き、豊かな想像力を養います。乳児期であればリトミック、幼児期以降であればピアノや音楽教室などがおすすめです。
スポーツ(サッカー、ダンスなど)
体を動かすことで運動機能や体力を養い、ストレスの発散にも繋がります。サッカーやダンスなどのチームで行うスポーツはメンバーと自然に関わるため、コミュニケーション能力の向上も期待できます。
プログラミング
現在小学校では一般教科(国語や算数など)の授業の中でプログラミングの考え方を取り入れ、中学校以降は技術や情報の必修授業でプログラミングの基礎を学びます。2025年度の大学入学共通テストでは新設教科として「情報」が追加され、ますます重視されており、学ぶことで論理的思考が身につきます。
習い事を選ぶ際のポイント
子どもの習い事を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
子どもの興味関心
子どもが好きなことや興味があることを選ぶと、習い事に楽しんで通えるでしょう。自宅での様子を観察したり園での様子を先生に聞いたりすると、習い事選びのヒントになります。
費用
習い事や教室によって月謝の金額設定が違います。他にも必要な道具代や教材費、イベント参加のための費用が発生する場合があるので、見学のときに講師に聞いたりホームページを見たりして事前に確認しましょう。
子どもの意思を聞いてあげる
子どもの意思をよく聞きましょう。無理に習い事に通わせると親子関係が悪くなる可能性があるので、子どもが納得してから習い始めてくださいね。体験レッスンを行っている教室も多いので、実際にレッスンを受けてみることも様子が分かるのでおすすめです。
保育園児の習い事に関するQ&A
子どもの習い事に関する、よくある質問を紹介します。
何歳から習い事を始めるべき?
一般的には3~4歳頃から習い事を始める家庭が多いようですが、何歳から始めても構いません。子どもが習い事に興味を持ったタイミングで始めると良いでしょう。乳児の場合は親子の関わりを楽しむ時間として習い事を取り入れることもおすすめです。
週何回通うのが良い?
子どもと保護者の負担が大きくなければ、週に何回通っても大丈夫です。ただ、生活リズムが崩れたり気持ちが不安定になったりと、家庭や保育園での生活に影響が出ないようにバランスを保つことは大切です。子どもも保護者の皆さんも、家庭でゆっくり過ごす時間も大切にしてくださいね。
子どもが楽しめない場合はどうすれば?
話せる年齢の子どもであれば、気持ちをよく聞いて状況を整理してみましょう。
- 習い事の内容は好き・興味を持てているのか
- 難しさや挫折を経験しているのか
- 講師や友達との相性はどうか
- 宿題や練習の取り組みが負担なのか
- 習い事に通うこと自体が負担なのか(自宅で過ごしたい、友達と遊びたいなど)
楽しめない原因をしっかりと整理したうえで対応しましょう。
また少しお休みしたり、休会制度があれば一度休会したりするのも手です。一度習い事から離れてみて、やっぱりやりたい様子であれば継続し、そうでなければ退会して自宅でゆっくり過ごしたり他の習い事を検討したりするのも良いでしょう。
ネックになるのは”送迎” 対処法はどうするの?

習い事を始める上でネックになるのは送迎ですよね。具体的な対処法をお伝えします。
送迎の負担を軽減する具体的な方法
- 保育園内の習い事を利用する
もし通っている保育園内で習い事教室を実施していれば、園にもよりますが送迎の必要がなく保育時間内に習い事を済ませられます。ただ、習い事を実施している園は少なく、実施していたとしても習い事の種類が限られることがほとんどです。
- 送迎付きの習い事を選ぶ
保育園や駅まで送迎をしてくれる習い事もあります。終業時間に習い事が終わる時間になるよう調整すれば、習い事教室にお迎えに行って一緒に帰宅もできます。
- ファミリーサポート(ファミサポ)やベビーシッターを利用する
ファミサポやベビーシッターで習い事の送迎が対応可能な場合があります。お住まいの地域のファミリーサポート事業所や、ベビーシッター事業者へお問い合わせください。
共働きの場合
上記以外の対応を2つご紹介します。
- 休みの日に習い事に行く
現在土日に開講している習い事も多いため、保育園や仕事が休みの日に受講することもおすすめです。
- 仕事を調整する
特に夫婦ともにフルタイムで仕事をしている場合、夫婦で協力して仕事を調整することも必要になるかもしれません。習い事の送迎や付き添いに直接関わらなくても、食事の支度など家事の面で協力できると良いですね。
片方の親が在宅ワークの場合
保護者が在宅ワークを行っている場合は、仕事の合間に送迎できる場合もあります。ただし雇用形態や仕事の状況次第でもあるので、やはり夫婦の協力は必須でしょう。
近隣住民と協力する
近くに住む家族や、同じ習い事に通うママ友・近隣住民に協力を仰ぐことも手でしょう。お願いしっぱなしにならないように交代制にするなど配慮は必要ですが、家庭内ですべて送迎するよりは負担は軽くなります。
その他
どうしても送迎が難しい場合はオンラインの習い事や、自宅に訪問してもらう習い事を検討するのも良いでしょう。現在はオンラインの習い事も増え、英会話やプログラミング、アートなど、さまざまな種類があります。またベビーシッターのオプションサービスとしてピアノや英会話などのレッスンを依頼可能なシッターもいます。保育園のお迎え後に自宅でレッスンをお願いするなども可能ですので、検討してみてくださいね。
まとめ
保育園に通いながらの習い事は工夫次第で可能です。家族で協力したり、使えるサービスを活用したりして、お子さんに合った習い事を検討してみてください。