楽器の習い事、種類が多くて迷ってしまいますよね。加えて、月謝や必要な道具も異なるため、判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、楽器を習うメリットやおすすめの習い事を紹介します。子どもに合った楽器選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。
まずは、子どもが楽器を習うメリットを整理します。
楽器を習うと、音の高さやリズムを聞き分ける力が育ちます。演奏の際は音程やテンポを意識しながら手や体を動かすため、耳と体を使って音感やリズム感を養えます。
また、楽器によって身につきやすい力は異なります。
以下は一例になります。
・ピアノやバイオリン:音感
音の違いを聞き分けながら演奏するため、音感を身につけやすいです。
・ドラムなどの打楽器:リズム感
リズムを体で覚えながら演奏する点が特徴です。
音感やリズム感の身につき方には個人差があります。
中々身につかなくても焦らず、子どものペースに合わせて楽しみながら続けることが大切です。
楽器の演奏では、「楽譜を読む」「指先を動かす」など、複数の動作を同時に行います。このように多くの情報を一度に処理することが、脳のさまざまな部位を刺激すると言われています。
特に、ピアノのように左右の手を別々に動かす演奏は、より脳への刺激につながると考えられています。
上記のような脳への影響を効果的に引き出すには、「楽しんで演奏すること」が重要です。まずは音楽の楽しさを味わえるようにサポートしてあげましょう。
楽器の習い事を始める年齢に明確な決まりはなく、子どもの発達段階や興味に合わせて選ぶことが大切です。年齢ごとに向いている楽器や取り組み方は異なるため、それぞれの時期の特徴を知っておくと選びやすくなります。
ここでは、年齢ごとの目安を詳しく紹介します。
幼児期は音感やリズム感が育ちやすい時期です。早い時期から音楽に触れることで、それらの感覚を身につけやすくなります。
ただし、幼児は集中力が続きにくいため、無理に練習させるのはNGです。楽しみながら続けられる環境を整えてあげましょう。
リトミックや簡単な鍵盤遊びなど、遊び感覚で取り組める方法がおすすめです。
小学生になると、体が発達し、選べる楽器の幅が広がります。ピアノやバイオリンに加え、ギターや管楽器などにも挑戦しやすくなる時期です。音楽の授業で楽器に触れる機会も増え、そこで興味を持ったことをきっかけに習い始める子どももいます。
子どもの「やってみたい」を尊重してあげることは、楽しみながら続けるうえで重要な要素です。
中学生になると、部活動をきっかけに楽器を始める子どもが増えます。すでに習っている楽器がある場合は、部活動と両立しながら上達を目指したり、趣味や勉強の息抜きとして楽しんだりする子どももいます。
一方で、中学生は生活スタイルが変化しやすく、小学生の頃と比べて楽器に触れる時間を確保しにくくなるケースもあります。習い事を無理なく続けるためには、レッスン頻度や練習時間を子どもの生活スタイルに合わせて調整することが大切です。
中学生から新しい楽器を始める場合でも、目標を持って取り組めば上達は十分に目指せます。興味や意欲を大切にして、楽器を選択しましょう。

ここからは、子どもにおすすめの楽器を紹介します。楽器にはそれぞれ特徴があり、向いている年齢や必要な練習量も異なります。子どもの興味や性格に合った楽器選びの参考にしてください。
ピアノは、子どもの習い事として特に人気の高い楽器です。小さな子どもでも始めやすく、音感やリズム感を育みやすいとされています。
また、楽譜の読み方やリズム感など音楽の基礎を学べるため、将来的にほかの楽器へ挑戦する際にも役立ちます。教室数が多く、通いやすい教室を見つけやすい点も魅力です。
一方、サイズが大きく高額なため、自宅で練習するためのハードルは高くなります。最初は電子ピアノから始め、子どもの成長や上達に合わせて買い替える家庭も少なくありません。
エレクトーンは、両手だけでなく足も使って演奏する電子楽器です。さまざまな音色に切り替えられるため、1台でオーケストラのような幅広い演奏を楽しめます。
両手と両足を使って演奏するため、体感でリズム感や集中力を養うことができます。また、リズムや伴奏を流しながら演奏できるため、「曲が弾けた」達成感を得やすい点も魅力です。
なお「エレクトーン」はヤマハ株式会社の登録商標です。他社では異なる名称で販売されています。
バイオリンは、美しい音色が魅力の弦楽器です。子どもの体格に合わせたサイズが用意されているため、幼児期から始められます。
決まった音が出る楽器とは異なり、バイオリンには音の目印がありません。自分の耳を頼りに調整し、自分で正しい音程を探す必要があるため、音感を養いやすいといわれています。
一方で、きれいな音を出せるようになるまでには時間がかかることもあり、基礎練習を積み重ねることが大切な楽器でもあります。
バイオリンの上達はレッスンだけでなく、家庭での練習も欠かせません。保護者の方は練習を見守ったり、一緒に取り組んだり、家庭での環境を整えてあげましょう。
ギターは、コードを覚えることで伴奏や弾き語りなど、さまざまな演奏を楽しめる楽器です。フォークギターやクラシックギターなど種類も豊富で、子ども向けの小型サイズも販売されています。弦を押さえる指の力が必要になるため、小学校中学年頃から始める子どもが多い傾向です。
比較的早い段階で好きな曲を演奏できるようになるため、「あの曲を弾いてみたい!」という希望を叶えることができ、モチベーションにつながりやすい楽器です。
ドラムは、手と足を使って演奏する打楽器です。全身を使うため、体を動かすことが好きな子どもにも人気があります。
ドラムには「ドレミ」のような音程がないため、楽譜に慣れていない子どもでも始めやすいでしょう。また、バンド演奏ではリズムを支える重要な役割を担う楽器でもあります。
音量が大きいため、自宅で練習する場合は電子ドラムや練習パッドなどを活用すると、周囲に配慮しながら練習できます。
フルートは、息の使い方によって音を出す木管楽器です。澄んだ音色が魅力で、吹奏楽やオーケストラでも活躍しています。横向きに構えて演奏するため、ある程度の腕の長さや肺活量が必要となり、小学校中学年頃から始めるケースが一般的です。
最初は音を出すことに苦労する子どももいますが、きれいな音が出せるようになる際の達成感はフルートならではの体験です。
トランペットは、唇を振動させて音を出す金管楽器です。力強く華やかな音色が特徴で、吹奏楽やオーケストラなど幅広い場面で活躍しています。肺活量や口周りの筋力が必要になるため、小学校高学年頃から始める子どもが多い傾向です。
音を安定して出せるようになるまでには練習が必要ですが、演奏できる曲が増えるにつれて達成感を味わいやすい楽器です。
トランペットは、前歯の生え変わりが落ち着き、楽器を支える腕の力がついてからが始めどきと言われています。子どもの成長を待ってからでも遅くはなく、スムーズに上達できます。

音楽教室によって指導方針はさまざまです。
長く続けるために、子どもに合った環境を選んであげましょう。
ここでは、教室選びで確認しておきたいポイントを紹介します。
まずは子ども自身が「やってみたい」と思える楽器かどうかを確認しましょう。興味のない楽器を無理に始めると、練習が負担になり、長続きしないことがあります。
多くの教室では体験レッスンを実施しているため、実際に楽器に触れて「楽しい」「またやりたい」と感じられるかを確認するのがおすすめです。
また、先生との相性や教室の雰囲気も、子どもが楽しく通えるかどうかを左右する大切なポイントです。体験レッスンでは、レッスン内容だけでなく、子どもの表情や反応も見ながら判断するとよいでしょう。
楽器を始める際は、レッスン代だけでなく、楽器本体の費用も考えておく必要があります。特に、バイオリンやフルートなどは価格に幅があり「続くか分からないのに購入するのは不安」と感じる家庭も少なくありません。
教室によっては、楽器のレンタルや、提携する楽器店を紹介してくれる場合があります。まずはレンタルで始めて、続けられそうであれば購入する方法でも問題ありません。
選択する楽器次第では、成長に合わせて楽器をサイズアップ(買い替え)していく必要があります。
買い替えやメンテナンスについてもサポートしてくれる教室であれば、より安心して続けやすくなります。
発表会は、日頃の練習の成果を披露できる大切な機会です。「発表会で演奏する」という目標があることで、練習への意欲につながりやすくなります。また、人前で演奏する経験は、自信や達成感を得るきっかけにもなるでしょう。
一方で、人前で発表することが苦手な子どももいるため、発表会への参加が必須なのか、自由参加なのかも事前に確認しておくと安心です。
教室によって発表会の頻度や規模、参加費は異なるため、レッスン料以外に必要となる費用も含めて確認しておくことをおすすめします。
子どもの楽器の習い事には、音感やリズム感が身につくだけでなく、音楽を楽しむ力や集中して取り組む姿勢を育める魅力があります。基本的に始める年齢に決まりはなく、幼児期から中学生まで、それぞれの成長段階に合わせて無理なく始められます。
楽器によって特徴や始めやすい年齢は異なるため、子どもの興味や性格に合った楽器を選ぶことが、長く続けるポイントです。
また、教室を選ぶ際は、体験レッスンで子どもの反応を確認するようにしましょう。レンタル制度や発表会の有無など、教室ごとの情報をチェックしておくとより一層安心です。