共働き子育てを乗り切る!時短・協力・サービス活用のすすめ

「仕事に復帰したけれど、毎日忙しくて時間と余裕がない」「家庭内で家事と子育ての役割分担がうまくできていない気がする」と感じていませんか?共働き世帯は時間に追われてストレスを抱えてしまうことも少なくありませんが、ちょっとした工夫や外部サービスなどの活用で、時間や気持ちの余裕を生み出せることがあります。
この記事では、共働き子育て世帯が感じるリアルな悩みや、乗り切るための協力体制、便利な外部サービスを紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、少しでも負担が軽くなれば幸いです。
共働き子育てのリアルな悩み
共働きで子育てをしているパパやママの多くは、時間の制約や心身の負担を感じています。この章では、具体的な悩みを紹介していきます。
仕事との両立が難しい
仕事をしながら子育てをしていると、次のような場面に遭遇することが多々あります。
- 子どもの急な体調不良
- 園や学校の行事参加
- 子どもの習い事やイベントの対応
事前に決まっている用事であれば調整できますが、子どもの体調不良などは急にお休みをしないといけないことも多いですよね。急に休もうと思うと仕事の調整が難しかったり、職場に迷惑をかけてしまうのではないかと感じたりする人もいるでしょう。何度も休むと有給休暇が足りなくなってしまうというケースも少なくありません。
また、保育園や学童のお迎えの時間が決まっているため、残業ができないという声も多いです。残業ができないことで仕事が終わらなかったり、他の人にお願いするしかなくなったりと、焦りや不安を感じることがあるかもしれません。特に男性は「仕事が優先」の意識が強い職場も多いため、肩身が狭くなることもあります。
他にも時短勤務などへの切り替えで給与が下がる、出張や転勤の対応がしにくくなるのでキャリアアップを目指しにくいなど、多くのケースで仕事への影響が少なからず見られます。
家事・負担が偏ってしまう
共働きで2人とも仕事をしているのに、家事や子育ての負担がどちらかに偏ってしまうことは多くの家庭でみられます。特にママが多くの家事や子育ての役割を担い、負担を感じているケースが多いです。
また、子どもの年齢が小さいほど生活面で手がかかります。食事やお風呂、洗濯などは後回しにしにくいので、夫婦で協力したり便利な家電・サービスに頼ったりすることも必要です。
子どもと過ごす時間が減ってしまう
共働きは仕事にかける時間が多いので「子どもと触れ合う時間が減ってしまう」と悩むママやパパも多いです。周囲から「子どもが小さいのに保育園に預けるの?」「お迎えが遅くてかわいそう」など、心無い言葉をかけられることも…
また、勤務時間の都合で平日は習い事などに通えない家庭も多いでしょう。子どもに寂しい思いをさせている、学びの機会を奪っているなどと不安を感じることもあるかもしれません。
自分の時間を確保できない
仕事・家事・子育てに追われる毎日の中で、ママやパパ自身の時間を確保することが難しくなります。自分が休む時間や趣味などを楽しむ時間が取れないとストレスと疲れが溜まってしまい、常にイライラしたり、体調が悪くなったりすることもありえます。
自分に使える時間とともに、パートナーとコミュニケーションをとる時間が減ることも多いです。お互いに仕事と家庭で疲れてしまい「話したいけどタイミングが合わない」ということがあるかもしれません。
悩み解消のために:夫婦間での協力体制

共働き子育ての悩みを解消するためには、夫婦での協力が必要です。家事や子育てのタスクを分担する、定期的に話し合うなど、具体的な対策を紹介します。
家事分担の見える化
家事分担の偏りを解消するために、まずは家事の見える化をしてみましょう。家庭内にある全ての家事をリストアップし、それぞれの所要時間や頻度を明確にします。
リストアップしたあとは、それぞれの得意な家事やライフスタイルに合わせて分担を決めると、お互いに納得感のある役割分担ができます。例えば、料理は得意なママが担当し、苦手なパパが食器洗いや片付けを担当するなど、どちらか一方に負担が集中しないように決めましょう。
また、手を抜くことができる家事は思い切って頻度を減らすのも1つの工夫です。掃除機をかけるのは2日に1回にする、洗い物は夜にまとめて1回だけにするなど、家庭の価値観や状況に応じて減らすだけでも楽になることがあります。
育児タスクの明確化
家事だけでなく、育児タスクの明確化も大切です。家でのお世話だけでなく、保育園の送迎、習い事の付き添いなど、さまざまなタスクがあります。
育児に関するタスクをリストアップして分担することで、負担が一方に偏らないようにしましょう。例えば、朝の準備は夫が担当し、お迎えは妻が担当するなど、具体的な役割を決めることでスムーズに連携できます。
定期的な話し合いの場
夫婦で協力し合うために、定期的に話し合いましょう。月に一度など、夫婦でゆっくり話せる時間を設けてお互いの状況や困っていることを共有します。
話し合いでは家事や育児の分担だけでなく、仕事の状況や、感じている負担についても正直に話し合うことが大切です。感謝の言葉やねぎらいを伝え合うと夫婦の関係はより良好になり、協力しながら毎日を乗り越えていけるようになります。
負担軽減の相談(家事代行やベビーシッターの活用)
夫婦で協力していても、どうしても負担が大きく感じることもありますよね。そんなときは、家事代行やベビーシッターなどの外部サービスの力を上手に活用することも選択肢の一つです。
家事代行なら掃除・洗濯・料理などをプロに任せられますし、ベビーシッターは子どものお世話を頼めるので、心にも体にもゆとりが生まれます。費用はかかりますが、時間と余裕を手に入れるための前向きな選択肢として、上手に取り入れると良いでしょう。
子育てに役立つ外部サービスの活用
共働きで子育てをしていると、どうしても時間にも心にも余裕がなくなりがちです。外部サービスを上手に活用すると、ゆとりを持つための大きな助けになります。
病児保育
子どもは急に熱を出したり体調を崩したりすることが多いですよね。自宅でゆっくり休ませたいと思っていても、仕事の都合がつかずに休めないこともあるかもしれません。
そんな時に活用したいサービスが病児保育です。病気の子どもを一時的に預かってくれるサービスで、投薬などの医療的なケアが必要な場合も看護師などが対応してくれます。
なお、費用は施設型であれば1日あたり2,000円~3,000円程度が相場です。
病児保育は自治体や医療機関が運営していることが多く、事前に登録や予約が必要なケースがほとんどなので、利用前に情報をチェックしておきましょう。
延長保育
仕事の都合で保育園のお迎え時間に間に合わない場合や、もう少し仕事に集中したい時などに活用できるのが延長保育です。多くの保育園で実施されており、通常の保育時間を延長して子どもを預かってくれるため、もう少し仕事に集中したいときや、急な残業・会議が入ったときにも安心して利用できます。
事前に登録が必要な場合が多いので、利用を検討している場合は通っている保育園に詳細を確認しましょう。上手に活用すると時間に少し余裕ができ、仕事にも落ち着いて向き合えるようになります。
ファミリーサポートセンター
ファミリーサポートセンターは子育ての手助けをしてほしい人(依頼会員)と、サポートをしたい人(援助会員)が地域で助け合う仕組みで、子どもの送迎や短時間の預かりなどの身近なサポートを受けられます。病児保育のような医療ケアを前提としたものではありませんが、保育園や習い事への送迎やお休みの日に用事を済ませたいときなどに対応してくれることがほとんどです。
ファミサポは全国の市区町村に設置されていますが、内容や利用条件は地域によって異なります。事前に登録や援助会員とのマッチングが必要なケースがあるため、お住まいの地域のファミリーサポートセンターの情報をチェックしておくのがおすすめです。
共働きの子育てでも守らなければいけないポイント

夫婦で協力し合うことや外部のサービスを上手に活用することはとても大切ですが、子どもとのふれあいの時間、ママ・パパ自身の心のケアも忘れてはいけないポイントです。
子どもとのコミュニケーションを欠かさない
忙しい毎日の中でも、子どもとのコミュニケーションは何より大切にしたいものですよね。短い時間でも子どもとしっかり向き合い「今日どうだった?」と話を聞く時間を意識してつくってみましょう。寝る前の絵本タイムや、休日に一緒に公園を散歩するなど、時間の長さよりも「質」を大切にすることがポイントです。
子どもは、ママやパパとのふれあいを通して愛情を感じ、心の安定や安心感を育んでいきます。
積極的にスキンシップをとったり、笑顔で声をかけたりすることで、子どもの自己肯定感や心の安定にもつながっていきます。
自分自身のストレスケアを忘れない
共働きでの子育ては、気づかないうちにストレスがたまってしまうこともあります。忙しい毎日だからこそ、ママやパパ自身の心と体のケアも大切にしてください。ほんの数分でも自分の好きなことをする時間をつくったり、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらったりするだけでも、心が軽くなることがあります。
完璧を目指しすぎず「今日はお惣菜を買おうかな」「掃除は明日やろう」と手を抜く日があっても大丈夫です。家事代行サービスを利用したり、便利な家電を購入したりするのも選択肢の一つになります。
子どもはママやパパの姿をよく見ています。元気で笑顔のママ・パパでいられるように、自分にやさしく過ごせる工夫を少しずつ取り入れていきましょう。
まとめ
共働きで子育てをしていると、時間や心に余裕がなくなりやすいものですが、完璧を目指す必要はありません。まずは夫婦で家事や育児のやることを見える化して分担し、夫婦で話し合いながら感謝の気持ちを伝え合いましょう。また、病児保育や家事代行などの外部サービスを上手に利用することで、負担をぐっと軽くできます。
子どもとの時間を大事にしながら、ママやパパ自身の息抜きをしていくことも大切です。1人で解決しようとせず、パートナーや周囲に頼りながら、笑顔で過ごせる工夫をしていきましょう。