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子どもの主体性を育てるには?おすすめの関わり方とNG行動

子どもの主体性とは何か

「子どもの主体性が大事」とよく言われますが「そもそも主体性がどのようなものなのか分からない」というママやパパもいるのではないでしょうか。

主体性とは自分の意思で「これをやりたい!」と選び、責任を持って行動できる力のことです。この力は学校の勉強やスポーツだけでなく、将来友達や仕事仲間と協力する力や、問題を自分で解決する力につながります。主体性は生まれつき決まっているものではなく、親の関わり方や環境で育まれます。

この記事では、次の内容を紹介します。

  • 主体性の定義と重要性
  • 家庭でできる主体性を育む関わり方
  • 子どもの主体性を奪うNG行動

ぜひ最後までお読みいただき、子どもの主体性を引き出すためのヒントになれば幸いです。

子どもの主体性とは何か

まずは主体性とはどのようなものかと、自立心・自主性との違いを簡単に紹介します。

主体性の定義

主体性とは、何をするか決められていないことや、ルールがないことに対して、自分で考えながら責任をもって行動することを意味します。親や先生に言われたことをやるだけではなく、自分で目標を立てて、達成に向けて計画を立てたり行動したりする力のことです。

幼稚園・学校での教育指針となる学習指導要領、保育園の指針である保育所保育指針でも、主体性はとても大事にされています。デジタル技術の進化や社会の動きなどによって、これからの世の中がどう変わっていくかは分かりませんが、どんなときでも自分で考えて動ける力は、子どもの将来に役立つでしょう。

自立心や自主性との違い

主体性と似た言葉に自主性・自立心がありますが、それぞれ少しずつ違う意味があります。

自立心は、他人に頼らず、自分の力でやり遂げようとする”気持ち”を指します。主体性は気持ちだけではなく、実際に自分で考えて行動に移していること、時には周囲の人の協力を得ることもある点があるので、違いがあると言えるでしょう。

また、やるべきことやルールが決められている点でも主体性とは異なります。

主体性を育てることの重要性

主体性を育てることが大切な理由を3つ紹介します。

自分で考えて行動する力につながる

主体性を持つ子どもは「〇〇だから、こうしよう」と、理由や目標を自分で考えて行動できます。育てることで、親や先生に言われたからやるのではなく、目標を見据えて達成するためにどうするかを考え、計画・実行する習慣が身につきます。

学習面だけでなく日常生活の困りごとを解決したり、将来の仕事でアイデアを出す力にもつながります。

コミュニケーション能力につながる

主体性はコミュニケーション能力にも直結します。「主体性は自分の目標を実現するために考えて行動することだから、自己中心的ではないか」と考える人もいますが、目標を実現させるためには周囲の人との協力が必要になることは多々あります。友達と一緒に話し合ったり、協力したりするなど、他者との折り合いをつけながら課題に取り組む姿も、教育・保育現場では主体性として捉えられています。

自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を受け止めて、お互いの考えを尊重しながら対話を重ねていく過程があるので、結果的にコミュニケーション能力の向上につながります。

周囲に流されず、自信をもって行動できる

自分で決めて行動した経験は「自分はできる」という感覚を積み重ねられるので、自己肯定感を育みます。もし失敗しても「次はどう工夫するか」を考えてまた挑戦することで、達成したときはさらに自信がつくでしょう。自分の決めたことをやり抜こうと努力できるので、周囲の意見に流されずに自分のペースで行動できます。

主体性を育む親の関わり方

主体性を育む親の関わり方

子どもの主体性を育てるには、子どもが自分で考えて決めるチャンスを増やし、親が温かく見守ることが大切です。ここでは、今日からすぐに家庭で実践できる関わり方を紹介します。

子どもの選択を尊重する

まずは子どもが自分で選ぶ機会を増やしましょう。例えば、朝に着る服を「これとこれ、どっちがいい?」と選ばせたり、遊ぶときに「何して遊びたい?」と聞いてみたりして、日常で子どもが選択する機会を与えてみましょう。

もし親から見ると納得できない選択をしても、すぐに否定するのではなく「どうしてそれがいいと思ったの?」と聞いてみてください。子どもは考えを深めるきっかけ、親は子どもを理解するためのヒントになります。

失敗を恐れずに挑戦させる

子どもが失敗しそうなことを、親が過度に先回りして「うまくいかないからやめなさい」と止めるのは避けましょう。失敗は大切な学びのチャンスです。「どこが難しかった?」「次はどうすればうまくいくかな?」と問いかけて、一緒に考えると、子どもは「失敗しても大丈夫」と感じて、次も挑戦したくなります。

お手本を見せて、自分自身でやらせる

親が「こうやるんだよ」とお手本を見せてから、実際に子どもにやらせてみることも大切です。例えば、料理なら「こうやって野菜を切るんだよ」とやり方を見せたあとに「次はやってみようか」と声をかけてみましょう。最初はうまくいかなくても、自分でやってみることで「どうすればできるかな」と考える力が育ち、試行錯誤しながら成功した経験は自信につながります。

子どもの主体性を奪うNG行動

「子どものため」と思ってとった行動が実は子どもの「自分でやりたい!」を邪魔してしまうこともあります。ここでは、特に注意したい3つのNG行動を紹介します。

先回りして手伝う

靴ひもを結ぶのに苦戦しているときに「早くして!」と代わりにやってしまうなど、子どもが何かをやるときに時間がかかっていると、つい手を出してしまうことはありませんか?親の「助けてあげたい」「早く終わらせたい」という思いからの行動は、子どもが自分で挑戦する機会を奪ってしまいます。試行錯誤しながら取り組むことで得られる達成感は大事な経験なので、まずは見守って、子どもが自力でやり遂げられるように支える姿勢を意識しましょう。時間はかかっても「自分でできた」という達成感は、主体性や自己肯定感を育めます。

細かく指示を出す

「こうやって片付けなさい」「それじゃないよ!」と、一つひとつ細かく指示を出すことも主体性を奪う原因になります。指示通りに動くことに慣れてしまうと、自分で考える力が育ちにくくなります。もちろん、危険を避けるための注意や守るべきルールを伝えることは必要ですが、それ以外の場面では、子どもに考えさせる余地を残しましょう。

親の価値観を押しつける

「〇〇ちゃんがピアノを習っているから、あなたもやりなさい」のように、親の価値観や経験を基準に子どもの進路や活動を決めてしまうことも避けましょう。将来を思ってのことでも、子ども自身がやりたいと感じなければ、主体的に取り組むのは難しくなります。子どもの興味や関心に耳を傾けて、子どもを応援したり信じたりすることが大切です。

日常生活で実践できること

日常生活で実践できること

「子どもの主体性を育む」と聞くと、何か特別なことをしないといけないと思うかもしれませんが、日常生活で少し意識を変えるだけで、実践可能です。ここでは、今日からすぐに取り入れられる具体的な方法をご紹介します。

家のお手伝いを任せる

家事のお手伝いは、子どもの主体性を育む良い機会です。食器を拭く、洗濯物をたたむなど、簡単なことから始めるのがおすすめです。何度かお手本を見せたあとに、子ども達に挑戦してもらいましょう。挑戦してやり遂げられたときの達成感は「またやりたい」という意欲につながります。急いでいるときは難しいかもしれませんが、子どもが「やりたい」と言ったときには、ぜひお手伝いをお願いしてみてください。

自分で決める機会を増やす(習い事など)

子どもが自分で決める経験は、主体性を養ううえで欠かせません。習い事などを選ぶときには、親が決めてしまうのではなく、子どもに選ばせることが大切です。まずは「どんなことに興味がある?」と丁寧に気持ちを聞き出し、複数の選択肢を示して体験レッスンに参加してみるのも良いでしょう。自分で選んだ習い事は、自然と主体的に取り組めることが多いですよ。

まとめ

子どもの主体性は、将来にわたって活躍するための大切な土台です。主体性を育むためには、親が子どもの「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、挑戦できる場を与えてあげることが大切です。たとえ失敗したとしても、なぜうまくいかなかったのか、どうすればうまくいきそうかを一緒に考え、優しく見守りましょう。毎日の生活の中では、服を選ばせたり、お手伝いを任せたりするなど、ちょっとした声かけを工夫するだけで、子どもの主体性は育ちます。

家庭でも主体性は育まれますが、習い事も子どもを成長させる機会の一つです。自分の興味や関心から習い事を選び、継続する過程が、主体性を磨く貴重な経験になります。好きなことを見つけて目標に向かって努力する経験は、大きな自信となり、将来の可能性を広げる力へとつながるでしょう。

わくわくスクールには、全国にある、さまざまな種類の習い事教室が紹介されています。ぜひ子どもと一緒にページを見ながら「やってみたい!」と思えるものを探してみてください。

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