女の子のイヤイヤ期、ママの悩みに寄り添う解決策
女の子のイヤイヤ期に直面して、心が折れそうになるママも多いのではないでしょうか。
特に女の子のイヤイヤ期は、男の子とはまた違った一面を見せることもあり、戸惑うこともありますよね。可愛い笑顔を見せていたかと思えば、急に癇癪を起こしたり、今まで嫌がらなかったことを頑なに拒否したり。毎日がバトルのように感じてしまう時期ですが、実はこのイヤイヤ期は子どもの成長にとってとても大切な過程なんです。
この記事では、女の子ならではのイヤイヤ期の特徴や対処法、そしてママが少しでも楽になれるような対処法や心構えをご紹介します。今日からできる声かけや関わり方のヒントを見つけて、この時期を乗り越えていきましょう。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期という言葉を聞いたことがあるけれど、実際どんな時期なの?と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。ここでは、イヤイヤ期の基本的な情報をご紹介します。
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期とは、子どもに自我が芽生え、自分の意思で物事を決めたい、行動したいという気持ちが強くなる時期を指します。特に、「イヤ!」という言葉を連発したり、気に入らないことがあると泣いたり怒ったりするのが特徴です。
今までなんでも素直に聞いていた子どもが、急に何をするにも「イヤ!」と言うようになるため、親御さんは戸惑ってしまうかもしれません。しかし、これは成長の過程で誰もが通る道で、自立への第一歩なのです。
イヤイヤ期はいつからいつまで?
個人差はありますが、一般的には1歳半頃からイヤイヤ期が始まります。言葉が出始めるこの時期に、「イヤ!」という言葉を覚えることで、自分の気持ちを表現することが多いようです。
そして、イヤイヤ期のピークを迎えるのは2歳前後と言われています。この頃は、自分の思い通りにならないことへの不満が爆発しやすい時期です。
その後、3歳〜4歳頃には自我のコントロールができるようになって落ち着いていくことが多いでしょう。
とはいえ、4歳を過ぎてもイヤイヤが続く子もいるため、「◯歳までに終わる」とは一概に言えません。子どもの発達には個人差がありますので、焦らずに見守ることが大切です。
女の子ならではのイヤイヤ期の特徴
ここからは、女の子ならではのイヤイヤ期の特徴をご紹介します。
ママのマネをして自分でやりたがる
女の子は観察力が高く、大人の行動をよく見ています。特にママの動きは細かいところまで真似したがる傾向があります。自分で着替えやお手伝いをしたがるのもその表れです。
時間がない時はつい手を出したくなりますが、なるべく見守る姿勢を大切にしましょう。うまくできた時は思いきり褒めてあげると、自信にもつながりますよ。
服や食べ物にこだわりを持ち始める
今まで親が選んだものを着ていたり、出されたものを食べていたりした子どもが、急に「この服じゃなきゃイヤ!」「これは食べたくない!」と言うようになることがあります。このように、服や食べ物に強いこだわりを見せるのも女の子の特徴です。特に女の子の場合、色や柄、素材など、細かい部分にまで強いこだわりを見せることもあります。
毎回すべてに応じる必要はありませんが、子どもの気持ちを尊重しながら、少しずつ選択肢を広げていけるようサポートできると良いですね。
言葉でわがままやイヤイヤを表現する
女の子は、男の子に比べて言葉の発達が早い傾向があります。そのため、イヤイヤ期にも言葉で自分の要求や不満をはっきりと伝えてくることが多いでしょう。コミュニケーション能力の発達としては喜ばしいことですが、親としては根気強く向き合う必要が出てきます。どうしてイヤなの?などと優しく問いかけ、子どもの気持ちに寄り添いながら対応していきましょう。
イヤイヤ期の行動への対処法
イヤイヤ期の子どもの行動に、どのように対応すれば良いのか悩む方も多いはずです。ここからは、具体的な対処法をいくつかご紹介します。
選択肢を与えて自分で選ばせる
予め選択肢を提示し、子どもに自分で選ばせる方法はイヤイヤ期への対処法として効果があります。イヤイヤ期の子どもは、何でも自分で決めたいという気持ちが強いです。そのため、親が全て決めてしまわず、子どもに選択肢を与えて自己決定感を満たしてあげましょう。
例えば、「赤い服と青い服どっちを着る?」や「おやつはクッキーとバナナ、どっちがいい?」などのように、2つの選択肢を示してあげると、子どもが選びやすくおすすめです。時間がかかってしまうのではと懸念されるかもしれませんが、子どもが自分で選んだという満足感を得ることで、その後の物事がスムーズに進む効果も期待できますよ。
共感し、褒める
子どもがイヤイヤを言い始めたら、まずはその気持ちに共感してあげましょう。「〇〇したくなくてイヤなんだね」「〇〇できなくて悔しいね」と、言葉で代弁してあげるだけでも、子どもは気持ちを分かってくれたと感じて安心できます。そして、少しでもできたことや頑張ったことがあれば褒めてあげましょう。「自分でできたね!」や「頑張って着替えられたね!」という言葉は、子どもの自信につながり、イヤイヤ期の困った行動も落ち着くことがありますよ。
一緒に守るルールをつくる
イヤイヤ言うからといって何でもかんでも子どもの言いなりになるのではなく、家庭内で守るべきルールを一緒に作ることが大切です。事前にルールとして約束をしておくと、心の準備ができるようになります。作成するルールはシンプルに、わかりやすくしてあげると、より効果を期待できます。
例えば、ご飯の前には手を洗うことや、おもちゃを使ったら片付けることなど、簡単なルールを言葉で伝えておきましょう。そして、ルールを守れた際には子どもを褒めてあげてください。
ルールを守ることが社会性を身につける第一歩となります。また、子どもにルールを守らせるためには、親自身もルールを守る姿勢を見せることが重要だと念頭に置いておきましょう。
気持ちを理解し、言葉にする
イヤイヤ期の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできず、ぐずることがあります。子どもが言葉でうまく伝えられない気持ちを、親が理解して代弁してあげることもイヤイヤ期の対処法として有効です。「悲しかったのかな?」「イヤだったんだね」気持ちに名前をつけてあげることで、安心感につながります
また、子ども自身が気持ちを理解することで、感情の整理がしやすくなりますよ。
親の心構えと行動
子どもにとって成長の過程であるのと同様、ママにとってもイヤイヤ期は親としての壁を乗り越える時期といえます。余裕をなくしがちな毎日ですが、ちょっとした心の持ちようで育児がグッと楽になります。ここからは、親の心構えと行動について解説していきます。
怒らない・イライラしない
イヤイヤ期の子どもの言葉や行動に、ついイライラしてしまったり、感情的に怒ってしまったりするかもしれません。しかし、親の怒りは子どもを不安にさせ、さらに反発を招く可能性があります。深呼吸をして、冷静に対応することを心がけましょう。どうしてもイライラしてしまうときは、一旦その場を離れて気持ちを落ち着かせるのも一つの方法です。ママの感情が安定していると、子どもも落ち着きやすくなります。
周りのサポートを活用する
イヤイヤ期に対応していて辛く感じる際には、一人で抱え込まずに周りのサポートを積極的に活用しましょう。家族や友人、保育園の先生、ママ友など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも心が軽くなりますよ。また、ファミリーサポートや一時保育を利用し、子どもを見てもらうことも気分転換になりおすすめです。周りの力を借りることで、気持ちに余裕が生まれ、子どもにも優しく接することができるようになります。
頑張りすぎず、一人の時間をつくる
毎日子どものイヤイヤと向き合っていると、心身ともに疲れるときがありますよね。そんなときは、家族や一時保育などに子どもをお願いして、一人の時間をつくることを意識しましょう。ゆっくりカフェに行く、ちょっと散歩するなど、短時間でも自分のための時間を持つことで、気分転換になります。また、完璧を目指すのではなく、適度に力を抜きつつ頑張りすぎないことも大切です。
イヤイヤ期をポジティブに捉えるヒント
イヤイヤ期は決して悪いことばかりではありません。視点を少し変えてみるだけで、子どもの成長がぐっと愛おしく思えるはずです。最後に、イヤイヤ期をポジティブに捉えるヒントをご紹介します。
子どもの成長を実感できる
子どもが「イヤ!」と主張できるようになったのは、赤ちゃんの頃にはなかった自我が育っている証拠です。大変な時期ですが、成長してるんだと思えるだけで気持ちの余裕が生まれますよ。
言葉の発達も著しい時期であり、コミュニケーション能力も高まっていきます。大変な言動の裏には、子どもの確かな成長があることを忘れずにいたいものですね。
イヤイヤ期後の成長と変化
イヤイヤ期を乗り越えると、子どもはぐんと成長します。自己主張ができるようになり、我慢することも少しずつ覚えていきます。また、親とのコミュニケーションもよりスムーズになるでしょう。自分の気持ちを整理する力や、相手の気持ちを考える力が育っていくためです。
このように、イヤイヤ期は子どもが社会性を身につけるための大切な準備期間とも言えます。この時期に子どもを穏やかに見守ることで、その後の成長がより豊かなものになるはずです。
まとめ
女の子のイヤイヤ期は、ママにとって大変な時期かもしれません。しかし今回お伝えしたように、イヤイヤ期は子どもの成長にとって大切なステップです。子どもの気持ちに寄り添いながら、適切な対処法を実践することで、親子の絆がより一層深まります。一人で悩まず、周りのサポートも活用しながら、この時期を乗り越えていきましょう。