5歳男の子の成長を応援!遊び、学び、発達のポイントを徹底解説
5歳は保育園・幼稚園の年中~年長にあたります。自分でできることも増えて、生活面では手がかからなくなってきますが、さまざまな気持ちの変化を経験する中で葛藤もします。この記事では以下について解説します。
- 5歳男の子の発達
- おすすめの遊びと学び
- やってはいけないNGな接し方
ぜひ最後までご覧いただき、家庭での関わりの参考にしてください。

5歳男の子の発達と成長:心と体の変化
心と体が大きく成長する5歳の発達について解説します。
運動能力の発達
全身運動は片足跳びやスキップなどの複雑な動きができるようになります。道具や遊具を使う運動も上達し、なわとびを1人でする、ブランコで立ち乗りできるなど、遊びが広がります。
手先も器用になり、ホチキスや穴あけパンチを使えるようになったり、固結びやリボン結びなどができるようになったりします。
言葉とコミュニケーション能力の発達
言葉の理解力・表現力が増すことで、複雑な物語を聞いたり、話を聞いて相手に伝わるような話し方ができたりします。逆さ言葉やダジャレなども面白がるようになる時期です。文字に関心を持ちはじめ、一部のひらがなを読む、名前や手紙を書こうとする姿もよく見られます。園ではお友達や先生とのお手紙交換が活発になる年齢でもあります。
コミュニケーション面ではお友達と互いに主張し合い、ぶつかることもありますが、自分の気持ちを押し付けずに妥協したり、譲ったりしながら遊びます。言葉を交わさなくてもお友達の様子を見て、やってほしいことを察して、代わりにやってあげることもできます。仲間意識も高まるので数人のお友達と協力して遊んだり「勝つためにどうするか」などを話し合って工夫したりする姿も見られます。
中間反抗期が始まる子もいる
「イヤイヤ期」と呼ばれる第一次反抗期と「思春期」と呼ばれる第二次反抗期の間に始まることがあるのが中間反抗期です。5歳頃~小学校中学年にかけておこるもので、特徴としては以下のようなものがあります。
- 口ごたえをする
- 言葉遣いが悪くなる
- 無視する
自分でできることが増えることで、親に反抗的な態度をとります。男の子は物に当たったり、叩いたりして表現することも多いです。周囲の人に迷惑を掛けること・怪我や事故につながることはいけないと伝えつつ、失敗しそうでも子どものやりたいようにやらせて見守りましょう。
おすすめの遊びと学び
5歳の男の子におすすめの遊びと学びを紹介します。
知的好奇心を刺激する!おすすめの知育玩具・ゲーム
定番のブロックなどの他に、以下のようなものもおすすめです。
- 玉転がし
指先の巧緻性や空間認知能力が上がり、「玉は上から下に転がる」など科学的なことも遊びながら学べます。積み木タイプ、プラスチックのスロープタイプ、ブロックと組み合わせて使えるタイプなどがあるので、手持ちのおもちゃとの相性を考慮して選ぶのも良いでしょう。
- LaQ
基本パーツとジョイントパーツを組み合わせることで、平面や立体の作品を作れます。説明書を見ながら作ったり、自分で考えたオリジナルの作品を作ったりできます。集中力・想像力・論理的思考などを育むおもちゃです。
- オセロ
ルールが簡単で覚えやすく、短時間で終わるので5歳の子どもでも取り組みやすいです。勝つためには先を見通す力や俯瞰する力が必要なので、思考力がアップします。
体を動かすのが楽しい!おすすめのアクティブな遊び
先述のとおり、遊具・道具を使って遊ぶことが上手になる時期なので、自転車・なわとび・フラフープなどでも上手に遊べます。
雨や暑い日で外遊びが難しいときには「ツイスター」というおもちゃがおすすめです。カラフルな丸が描かれたマットを使い「右手を青」など、ルーレットで決められた場所に手足を置くゲームです。音や振動がしにくいので室内で体を動かしたいときに楽しめます。
創造力を豊かにする!おすすめのお絵描き・工作
さまざまな画材に慣れてくる年齢でもあるので、クレヨン、色鉛筆、サインペン、絵の具などでお絵描きを楽しめます。
工作は家にある箱やトイレットペーパーの芯などの廃材で手軽にできます。特に男の子は、割りばしを使用した輪ゴム鉄砲が好きな子どもが多いので、大人と一緒に鉄砲や的を作って遊ぶこともおすすめです。
5歳男の子の育児で知っておきたいこと
就学を見据える時期でもある5歳の頃に、知っておきたいことを紹介します。

小学校入学準備・親ができるサポート
小学校入学に向けた親の心構えやサポートは、以下のようなものがあります。
- 遊び込む経験をたくさんする
「勉強をさせた方が良いのでは」と思う方もいると思いますが、集中して取り組む・いろいろなことに興味を持つ・友達と協力して遊ぶことは小学校入学後の基礎スキルです。もちろん文字や数などを教えることで自信をつけて小学校生活を始められるメリットはありますが、入学後にもひらがなや数は学べます。学習に必要な集中力・興味関心・お友達や先生との適切な関わりができるように力をつけられると良いでしょう。
- 机に向かう習慣をつける
座学の時間が多くなるので、入学前から机に座る習慣をつけましょう。保育園や幼稚園から帰宅した後や朝などの決まった時間に設定すると、入学後も学習習慣がつきやすいです。最初は塗り絵や迷路などからはじめ、慣れてきたらひらがなの練習プリントなどに取り組むのも良いですね。
- ひらがなの自分の名前を読める・書ける
保育園や幼稚園では個人のマークを取り入れている園もありますが、小学校ではひらがな表記が基本のため、自分の名前が読める・書けるようにできると安心です。余力があれば、他のひらがなも教えたり、書く練習をしたりしてみましょう。
- 身の回りのことを自分でやる
小学校では子どもの人数に対して先生の人数が減ることが多いです。基本的な生活習慣が身についている子どもも多いと思いますが、必要があれば改めて子どもに伝えましょう。入学前にランドセルの扱い方の練習や、体操服の着方を確認することも大事です。
好き嫌い、偏食への対処法
2歳頃に比べると好き嫌いや偏食が減る子どももいますが、まだ苦手なものがある子どもも多いです。食べることを強制すると食への興味がなくなり、食事の時間が苦痛になるので、無理に食べさせないようにしましょう。子どもに食事を食べられる分だけ盛りつけてもらうのもおすすめです。食べ物に見慣れる・触れる経験も大切なので、親がおいしそうに食べる姿を見せたり、自宅で栽培したり、一緒に買い物や調理をしたりすることも良いでしょう。
お友達とのトラブルへの対処法
まずは子どもの話をよく聞いて、状況や子どもの気持ちを整理することを手伝いましょう。「それはワガママだよ」「あなたが我慢しなさい」など、最初から決めつけるのではなく、子どもの気持ちを受けとめたうえで親が思ったことを伝えることで、子どもも意見を受け入れやすくなります。納得できなかったり、許せなかったりして、お友達にすぐ謝れないときもありますが、謝ることを強制させないようにしましょう。意地を張っていたり「恥ずかしい」と思っていたりすることもあるので、親が先に謝ったり「一緒に謝ろう」と促したりすることも効果的です。
オススメの習い事
遊びや園生活のほかに、習い事をするのも良いでしょう。5歳の男の子にオススメの習い事を紹介します。

運動系習い事
水泳はバランス良く全身の筋肉を使うので、体幹が鍛えられて姿勢が良くなる効果があります。他にも体力がつく、心肺機能がアップするなどのメリットがあります。他の習い事に比べて用意する道具が少ないので、比較的安く始められる習い事といえるでしょう。
複雑なルールも理解でき、仲間と協力する楽しさを感じられる年齢でもあるので、野球やサッカーなどのチームスポーツを始めることもオススメです。
文化系習い事
ピアノは音感・リズム感・集中力・記憶力などが身につきます。両手・両足をバラバラに動かすので、脳の活性化につながるとも言われています。
書道は文字をきれいに書くことができるようになり、集中力アップや気持ちを落ち着かせる効果も期待できます。小学校入学前に文字を書くことに慣れ、自信をつけることができるのでオススメです。
創造性を育む習い事
絵画教室では絵を描いたり工作をしたり、さまざまな作品作りを通して創造性や表現力を育めます。
小学校から授業の中で取り入れられるプログラミングも、論理的思考や集中力、創造性を身に着けられる習い事です。近年は大学入学の共通テストでプログラミングの課題も出題されるので、幼少期から学んでおくと抵抗なく勉強できます。
やってはいけないNGな接し方
5歳の男の子へのNGな接し方を紹介します。
頭ごなしに叱る、感情的に怒る
子どもの話を聞かずに一方的に叱ることはやめましょう。子どもは「怖い」と感じ、親子関係に悪い影響を与える場合があります。とはいえ親も人間なので感情的になってしまうときもあると思いますが、そのようなときには親が子どもから離れてクールダウンをし、落ち着いてから関わるようにしましょう。
他の子どもと比較する
「〇〇くんはできるのに」「お姉ちゃんはこうだったよ」など、比較するような対応はNGです。「できない自分はダメなんだ」「どうせ自分はできない」と、自信がないために苦しい思いをして、大人になっても払拭しきれない人もいます。子どもの個性はそれぞれです。発達などで気になることがあるときは、園の先生に様子を聞いたり相談したりすることもオススメです。
過保護、過干渉
過保護や過干渉も「自分は親に信頼されていないんだ」と感じる原因になります。「なんでもやってもらえる」と自分のことをやろうとせず、無気力になってしまうこともあります。「自分がやった方が早い」「失敗したらかわいそう」などと先回りしすぎないようにすることも大事です。子どもも失敗から多くを学ぶので、手を出さずに見守ることも大切にしましょう。
まとめ
5歳の男の子は基本的な生活習慣が自立し、友達との関わりも広がる時期です。小学校生活を見据えて準備もしつつ、遊びを通して多くの経験が積めるようにサポートしていきましょう。