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学校に行きたくない:具体的な解決策をご提案

学校に行きたくない原因

「今は学校に行きたくない」と思っている、子どものあなた。子どもが「学校に行きたくない」と言っていて心配している、保護者の方。大人も有休を使って仕事を休んだり、職場が合わなければ転職したりすることはあります。子どもだって、学校に行けないときがあっても大丈夫です。

この記事では以下の内容を解説します。

  • 学校に行きたくない原因と子どもがとれる対処法
  • 保護者がとるべき対応・NG行動
  • 不登校につながる兆候

ぜひ最後までご覧ください。

学校に行きたくない原因

学校に行きたくない原因は学習・人間関係・家庭環境などさまざまで、原因は1つでなく複数であることが多いです。以下で詳しく解説します。

勉強がわからない

学校の授業はクラスごとに一斉に行うため、個々の理解度に合わせた授業を行うことは難しいのが現実です。補習などで個別に指導を受けることもありますが、それでも充分に理解できないこともあるでしょう。最初は少しのつまずきが、重なって雪だるまのように大きくなり、授業についていけなくなることで「勉強がつまらない」と感じ、学校に行きたくなくなる子どももいます。

友達関係がうまくいかない

学校に通う時期の子どもは社会性の発達が著しい時期です。幼少期は保護者との関わりが多いですが、小学生以降は友達との関係を重視するようになります。特に小学校高学年~中学生頃の思春期は「自分はどのような人間なのか」を見つめなおす時期です。同世代の友達にどのように見られるかも気になるので「嫌われないようにしなきゃ」「変だと思われたくない」と振る舞い、疲れることもあるでしょう。近年ではSNSでの交流も増えているため、学校以外でも友達との関わりに気を遣ったりトラブルになったりすることがあります。

先生や学校との相性が悪い

先生も人間なので、自分と合う人・合わない人がいます。多くの場合は1年間担当することになるので、合わない先生とも1年間関わり続けて「辛い」と感じることもあるでしょう。また厳格な雰囲気の学校の中に、自由で個性的な子どもがいる場合など、学校・生徒の雰囲気と自分の個性とのギャップに苦しむこともあります。

いじめられている

友達とのトラブルなどをきっかけに、いじめにつながることがあります。いじめは不満やストレスのはけ口として、集団の中の異質なものをターゲットに行われることが多いです。加害者の周囲の子どもも「面白そう」「従わないと自分もやられる」「いじめられる側も悪いところがある」など、さまざまな考え・背景が存在するので、問題が複雑化します。被害者の子どもも「仕返しが怖い」「どうせ大人が関わっても解決しない」「保護者に心配をかけたくない」などの理由から、保護者や先生の介入に否定的で、学校に行けなくなってしまう子どももいます。

家庭環境の問題

学校や友人関係のトラブルだけでなく、家庭環境に問題があることもあります。子どもへの無関心や過干渉、引っ越しや離婚などの生活環境の変化、家族の仲が悪いなど、子どもにとっては大きなストレスになり、学校に行く元気がなくなってしまいます。

学校に行きたくない時の対処法

学校に行きたくないときの対処法を3つ紹介します。

まずは休んでみよう

大人も「仕事に行きたくない」と思ったり、リフレッシュのために有休を使って休んだりすることもあります。子どもも休んで大丈夫です。1日~数日ゆっくり過ごすことで、ちょっと元気になって「明日は行ってみようかな」と思えることもあります。「自分を甘やかす日」と思って、好きなおやつを食べて、好きなことをして過ごしてみてください。

誰かに相談してみよう

数日休んでみても学校に行きたい気持ちになれないときは、誰かに相談してみましょう。信頼できる大人に話すことがおすすめです。親、先生、スクールカウンセラーなどの身近な人の他に、住んでいる市区町村の青少年相談窓口、教育センターなどでも相談できます。「対面や電話相談は難しい」ということであれば、LINEで無料相談できるところもあるので、ぜひ利用してみてください。誰かと話すことで、なぜ自分が元気になれないのかを一緒に考えたり、必要があれば自分に合った支援につながったりすることがあります。

専門家のサポートを検討しよう

学校に行けないだけでなく「体調が悪い」「生活に支障がある」「生きづらさがある」というときには、専門家のサポートを検討しましょう。先述の市区町村の青少年相談窓口や教育センターでの相談のほかに、病院を受診することも必要かもしれません。家族や先生に相談してみてください。

学校に行けない子ども達の居場所には、以下のようなものがあります。

  • フリースクール
  • 教育支援センター(適応指導教室)
  • オンラインフリースクール
  • 塾や習い事
  • 通信制の学校

「家にいるだけだと何もしていないようで不安」「同年代の友達と関わりたい」というときには、利用を検討してみましょう。

保護者の方へ:子どもが「学校に行きたくない」と言ったら

保護者の方へ:子どもが「学校に行きたくない」と言ったら

突然子どもが「学校に行きたくない」と話してくると、焦ることもありますよね。ここからは保護者の方にとってほしい対応を紹介します。

まずは子どもの話を聞こう

子どもが「学校に行きたくない」と話すときは、助けてほしいサインかもしれません。なぜ学校に行きたくないのかを一旦聞いてみましょう。言葉にするのが難しかったり、すぐに話せなかったりするときには、無理に聞き出すのではなく、子どもが気持ちを伝えてくれるのを待ちます。話を聞いてくれるだけでも子どもは安心し、少し休んだらまた学校に行けることもあるので、一度話を聞いてみましょう。

頭ごなしに否定しない

子どもを否定することはやめましょう。子どもは学校という社会の中でがんばっており、疲れてしまうことは誰でもあります。気持ちを否定されると子どもはショックを受け、親子関係に悪い影響を与えてしまいます。子どもの気持ちを頭ごなしに否定せず、まずは受け入れましょう。

焦らず見守ろう

学校に行けない子どもを見て焦る気持ちもあると思いますが、登校を強制することでさらに学校への足が遠のき、子どもが体調やメンタルを崩す可能性があります。まずは子どもの心理的な安定を図りましょう。保護者の方が不安になることもあると思いますが、学校や自治体の相談支援、オンライン上でも不登校の子を持つ保護者のカウンセリングができるところがあります。焦りや不安を子どもにぶつけてしまう前に、保護者自身のメンタルケアも大切にしてください。

やってはいけないNG行動

保護者がやってはいけないNG対応を4つ紹介します。

無理に学校に行かせようとする

心理的に安定していないときに登校を強制すると、数日は登校できても、その後は状況が悪化して不登校が長期化してしまいます。脅すような声かけや「ゲームを買っていいから学校に行ってみよう」と物やお金で釣ることもやめましょう。登校を強制する対応が続くと自室へ引きこもりがちになったり、家庭内暴力や自傷行為などを引き起こしたりする可能性があります。まずは子どもの体調やメンタルの回復を優先してください。

子どもの気持ちを否定する

大人でも気持ちを否定されると悲しいですよね。子どもも同じです。まずは子どもの気持ちに共感したうえで「こんな考え方もあるよ」「お母さん(お父さん)は、こんな風に感じるな」と保護者の考えや経験を伝えると、子どもも納得しやすいです。

他の子どもと比較する

「他の子は学校に行けているのに」「お母さん(お父さん)も昔は我慢して通っていた」など、誰かと比較することはやめましょう。甘えているだけだと感じるかもしれませんが、子どもなりに学校に行けないことへの焦りや劣等感を感じています。子どもの姿を受け止めて、安心して気持ちを伝えられる関係を維持しましょう。

親だけで抱え込もうとする

学校に行けない期間が長くなるほど、保護者の不安は募ります。不安が募ることで焦ってしまい、結果的に登校を強制したり、八つ当たりをしてしまったりすることも。結果として、子どもへの悪影響・親子関係の悪化につながります。家庭内だけで抱え込まず、学校や自治体など信頼できる窓口に相談しましょう。不登校の子どもを持つ親の座談会などが開催されることがあります。同じ境遇の家庭とつながり、気持ちを吐き出すだけでも楽になります。

不登校につながる兆候を見逃さない

不登校につながる兆候を見逃さない

不登校になる前は子どもの様子に変化があることが多いです。兆候を3つ紹介します。

体調不良を訴える頻度が増える

頭痛・腹痛・吐き気・起き上がれないなど、不調を訴える頻度が増えます。学校生活に対する不安や精神的ストレスから自律神経のバランスを乱し、心身に支障をきたしているためです。「仮病じゃないか」と感じるかもしれませんが、一旦学校を休ませてゆっくり自宅で過ごしてみましょう。まれに起立性調節障害などの病気が潜んでいる可能性もありますので、体調不良が長期化するようであれば小児科や内科を受診してみてください。

口数が減る

心配事や悩みをうまく言葉にできず溜め込んだり「話してもどうせ理解してくれない」と考えたりして口数が減ることがあります。家庭内で口数が減ってきたときには、大人から話しかけてみましょう。すぐに悩みを聞けなくても「家族はあなたの味方だよ」「いつでも話を聞くよ」という雰囲気が伝われば子どもは安心しますし、気持ちの整理がついたら、子どもから話をしてくれることもあります。

イライラしたり、落ち込んだりする

学校でのストレスやトラブルを自宅でも思い出してイライラしたり、落ち込んだりする姿が見られることがあります。自宅では子どもが落ち着いて過ごせるように、好きな食事やおやつを用意したり、好きなことをしたり、リラックスして過ごせるようにすると良いでしょう。

まとめ

子どもにとって学校は多くの経験を積める場ですが、我慢することも多く、ストレスを感じることがあります。まずはゆっくりと休み、元気になるのを待ってみましょう。
性格・個性によっては学校自体になじめない子どももいるかもしれません。学校以外にもフリースクールや習い事など、子どもが過ごしやすい場所はあります。学校に行くことだけにとらわれず、自宅でゆっくり過ごす・興味のある場所に行ってみるなど、子どもが自分らしく過ごせる場所を探してみましょう。

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