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3歳男の子の成長と発達|親が知っておきたいポイントとおすすめの関わり方

3歳児は身体・社会性・情緒・言葉の発達が著しく、2歳の頃と比べると落ち着きをみせて、さらに成長したように感じられます。一方で「魔の3歳児」とも呼ばれ、自己主張が激しくなり反抗的な態度をとることもあります。「どう接したら良いのか分からない」と、難しさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では以下について解説しています。

  • 3歳男の子の成長発達の目安・おすすめの遊び
  • 困った行動と対応方法
  • おすすめの習い事
  • しつけと生活習慣

ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただけたら幸いです。

3歳男の子の成長発達の目安

3歳男の子の成長発達の目安

3歳男の子の身体能力・言葉・社会性と心の成長について紹介します。

身体能力の発達

3歳は身体も脳も発達し、できる動きが増える時期です。

全身運動

  • 身体のバランスや動きをコントロールする力が身につく
  • 足を交互に出して階段が登れる
  • 片足立ちができる
  • 三輪車が漕げる

手先の細かい運動

  • 直線や丸を描くのが上手になる
  • はさみが使えるようになる
  • スプーンなどの3点持ちが上手になる

全身運動も手先の運動も発達し、2歳の頃よりさらに複雑な動きをとれるようになります。

言葉の発達

個人差もありますが、2~3語文を使って言葉で要求を伝えられます。「今日はここまでどうやって来たの?」など、簡単な質問にも答えられるようになります。身近な人や物事に対して「なんで?」「どうして?」と質問を繰り返す「なぜなぜ期(質問期)」という時期にあたり、大人に適切に対応してもらうことで知的好奇心が伸ばせるとともに、言葉も獲得していきます。

社会性と心の成長

3歳の初めのころは、同じ空間にお友達がいても自分がしたいことをする並行遊びが多いですが、少しずつ友達の遊びに興味を持ったり、関わったりするようになります。最初からうまく関われるわけではなくトラブルになることもありますが、経験やトラブルを経て人とのコミュニケーションを学びます。感受性も育ち、人の気持ちを少しずつ考えられるようにもなるので、公共の場でのマナーを理解できるようになる時期でもあります。

3歳男の子との遊び方|成長を促すおすすめの遊び

3歳男の子との遊び方を紹介します。

3歳男の子との遊び方|成長を促すおすすめの遊び

身体を動かす遊び

  • 外遊び(遊具、追いかけっこ、ボール遊び など)
  • 散歩
  • ルールのある遊び(鬼ごっこ、だるまさんが転んだ など)
  • ダンス・体操
  • 真似っこあそび

外遊びや散歩などを日常的に楽しむことで体力もつき、身体の使い方を少しずつ覚えていきます。ルールのある遊びを理解できる年齢でもあるので、簡単なものから挑戦してみましょう。雨の日や暑い時期には、室内でも取り入れやすいダンスや体操などを取り入れるのもおすすめです。「動物さんの真似っこをしよう」と誘い、ウサギやゾウなどの子どもの好きなものになりきって遊ぶと楽しめることも多いです。

知的好奇心を刺激する遊び

  • 図鑑・地図・辞書を一緒に見る
  • 一緒に料理をする
  • 実験遊び(スライム作り、片栗粉遊び、色水遊び など)
  • 自然体験
  • 子どもの興味があるところへお出掛け

実体験を通し「なんで?」と思ったことを、一緒に考えたり調べられたりすると良いでしょう。図鑑をすぐ手に取れるようにリビングに置くなど、気になったことをすぐに調べられるような環境作りも大切です。

社会性を育む遊び

  • ごっこ遊び
  • 人形遊び
  • 読み聞かせ
  • お友達と一緒に遊ぶ

社会性を育むには、他の人を巻き込んで遊ぶことが多い、ごっこ遊びがおすすめです。おままごとやヒーローごっこなどを通して、役になりきって遊ぶことで表現力も身につきます。読み聞かせも登場人物の気持ちを考え、豊かな心が育まれます。

3歳男の子の困った行動|親が知っておきたい対応方法

3歳の時期によくある困った行動と、親の対応方法を紹介します。

イヤイヤ期への対応

イヤイヤ期は第一次反抗期とも呼ばれ「大人に指示されず、自分で決めたい」という気持ちの成長からの反抗期です。とはいえ、子どもに好き勝手させられないときもありますよね。対応としては「子どもが決めて差し支えない範囲を、子どもに決めてもらう」ことがおすすめです。例えば、着替えてほしいときは「赤い服と青い服、どっちが着たい?」と聞いてあげれば、子どもに選択を委ねることができます。やってほしいことの中で選択肢を与えると「自分で選んだ!」と子どもも満足できます。

お友達とのトラブルへの対応

社会性が芽生え始めた3歳児は、おもちゃの貸し借りや順番をめぐって、お友達とのトラブルが起こりがちです。トラブルが起こったときには気持ちの代弁と共感がポイントです。

例えば、おもちゃの貸し借りでトラブルになった場合は、お友達に謝りつつ「〇〇くんも、使いたかったね」と、自分の子どもの気持ちを代弁・共感しましょう。大人が代弁することで子どもの言葉の表現も増え、共感してもらうことで「気持ちを分かってくれた」と安心します。そのうえで「でも叩いてはいけないよ」など、やってはいけない行動があった場合は注意しましょう。そのあとに「一緒に『貸して』と話してみよう」「今はお友達が使っているから、他のおもちゃで遊ぼう」など、具体的な提案をしてみると良いでしょう。

偏食への対応

幼児期は味を感じる味蕾(みらい)と呼ばれるセンサーが多く、敏感な時期です。年齢とともに味蕾も減っていき、少しずつ食べられるものが増えていきます。「栄養バランスが心配」と感じるかもしれませんが、無理強いすることは逆効果です。まずは口に入れずに見るだけ・匂いを嗅ぐだけでも大丈夫なので、無理せず食材に触れていき、大人も子どもも楽しい食卓を囲みましょう。ただし「お菓子は食べられるから」とお菓子ばかりになるのは避け、時間・量を決めて与えるようにしてください。

習い事もおすすめ!3歳男の子にオススメの習い事

習い事もおすすめ!3歳男の子にオススメの習い事

ここまで3歳児の発達について解説してきましたが、さまざまな経験を積むためには習い事をするのも1つです。3歳男の子におすすめの習い事を3つ紹介します。

スイミング

スイミングを習うと、以下のようなメリットがあります。

  • 水に浮かび全身でバランスをとるため、体幹が鍛えられる
  • 姿勢が良くなる
  • 有酸素運動で免疫力アップ・心肺機能の向上につながる
  • 陸上とは異なる動きをするため、神経系の発達に良い影響を与える

水への恐怖心が比較的小さく、運動機能が大きく発達する3~5歳頃に習い始めることがおすすめです。小学校からはプールの授業もあるため、事前に慣れておくと安心です。

ピアノ

3歳頃からピアノを習うと、以下のようなメリットがあります。

  • 音感やリズム感が身につく
  • 集中力が向上する
  • 脳の発達を促す
  • 忍耐力や達成感を得られる

聴覚は4~5歳頃に急激に発達するため、音感やリズム感を獲得しやすいです。また左右別々の手指の動きをするため集中力が身に付き、脳の発達も促します。ピアノはレッスンの日だけピアノを弾くのではなく、自宅での練習も必要な習い事なので、練習を積み重ねる忍耐力が身につきます。

英会話

英会話を習うと、以下のようなメリットがあります。

  • 英語に対する抵抗感がなくなる
  • 将来の選択肢が広がる
  • 異文化への理解が深まる

幼い頃から英語を聞くこと・話すことに慣れておくと、英語への抵抗感がなくなります。現在は小学校から英語の授業が始まるので、幼いうちに慣れておくと授業もスムーズに受けられるでしょう。また国際化がどんどん進んでいる状況なので、さまざまな国の人とコミュニケーションが円滑にとれることは子どもにとっても自信につながります。

3歳男の子にオススメなしつけ方と習慣

自我が形成され、自己主張が強くなる3歳男の子のしつけに手を焼いている方も多いのではないでしょうか。ここでは3歳の男の子におすすめのしつけ方と習慣を紹介します。

基本的な生活習慣の教え方

  • 食事

スプーンやフォークを上手に使えるようになり、箸への移行を始めることも多いです。食具に親しむために、遊びを通して練習することもおすすめです。おはじきをスプーンですくって別のお皿へ移したり、小さく丸めたティッシュやポンポンを箸でつまんだり、子どもが興味を持ちそうな方法で取り組んでみましょう。

  • 排泄

トイレトレーニングをしていることも多い時期ですが、おしっこの間隔が2時間程度空いていても「遊びを中断したくない」「トイレに行くのが面倒(オムツが楽)」などでトイレを嫌がることも少なくありません。起床時・食事の前後・寝る前・お出掛けの前後などの生活の区切りの時間に、おしっこが出る・出ないにこだわらずに「トイレにいってみよう!」と誘うのがおすすめです。

  • 着替え

大人の手伝いなしで着替えられるようになってくる頃ですが、ボタンやファスナーが難しいこともあります。ボタンの1番上は大人が留めてあげる、ファスナーは少しだけあげておくなど、子どもが「これならできそう」と思える程度に手伝うのも良いでしょう。

こだわりや自己主張も強い時期でうまくいかないこともあると思いますが、長い目で見て負担にならない程度に取り組んでみてくださいね。

社会性を育むしつけ

あいさつを自分からするようになってくる年齢でもあります。親が子どもの手本になるように、明るく元気にあいさつするように心がけましょう。

また、ルールやマナーを理解できるようになるので、子どもにも伝えていきましょう。

  • 交通ルール:横断歩道の渡り方、信号のルール など
  • 食事のマナー:食事中に席を立たない、口に食べ物を入れたまま喋らない など
  • 公共の場でのマナー:走らない、静かに過ごす など

やってはいけないしつけ方

叩く、どなる、子ども自身を否定するような言葉をかける、公の場で叱ることはやめましょう。子どもに恐怖を感じさせるだけでは、叱られた内容を理解できません。自信をなくして無気力になったり、親との信頼関係が崩れてしまったりする可能性もあります。

叱るときは目を見て、短い言葉で簡潔に伝えることがポイントです。子どもがした、良くない行為を叱りましょう。なるべく叱らずに済むように環境を整えることも大切です。

まとめ

3歳の男の子は、心も身体も大きく成長する時期です。自宅や保育園・幼稚園生活、習い事を通して多くの経験をし、子どもが「楽しい」「できた」と感じられるようにサポートしていきましょう。

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