子どもがプールを怖がるのは珍しいことではありません。水への恐怖心を和らげたいけど「どうしたら水に慣れてくれるのだろう?」と悩む親御さんもたくさんいらっしゃいます。
本記事では、子どもがプールを怖がる原因や、お風呂でできる水慣れ練習、プールでの工夫、親が避けたい対応を紹介します。
まずは、子どもがプールを怖がる原因を見ていきましょう。
子どもがプールを怖がる原因の一つが、顔や目に水がかかることへの苦手意識です。
水に慣れていないうちは、シャワーや水しぶきが顔に当たるだけで驚くことがあります。目に水が入ったときの違和感や、突然顔全体が濡れる感覚を不快に感じる子どももいるでしょう。
驚いたり不快に感じたりする経験が続くと、「プールでは顔に水がかかる」という不安が強まり、プールに入ること自体を嫌がるようになります。
鼻や口に水が入った経験も、プールを怖がる原因の一つです。
鼻や口に水が入ると、ツンとした痛みを感じたり、むせたりすることがあります。子どもにとっては、苦しさや不快感が印象に残ることも少なくありません。
一度不快な経験をすると、顔を水につけることや潜ることに抵抗を覚え、その結果プールを怖がるようになる場合があります。
足がプールの底につかないことに、不安や恐怖を感じる子どももいます。
水の中では体が浮くため、思った方向へ動きにくくなります。
その結果、深い場所を避けたり、大人にしがみついて離れなくなったりするケースがあります。こうした恐怖心が、プールを怖がる原因に繋がっています。

水を怖がる場合は、お風呂での練習から水に慣れるのがおすすめです。ここからは、お風呂でできる水慣れ練習を紹介します。
顔に水がかかることを嫌がる場合は、濡らしたタオルを使うところから始めてみましょう。
タオルをお湯で濡らして軽く絞り、頬やおでこ、あごなどを拭きます。慣れてきたら、少しずつ鼻や口の周りなど顔全体を濡らしていきます。
いきなりシャワーを顔にかけるよりも水の量が調整できるため、顔が濡れる感覚に少しずつ慣れる練習になります。抵抗がなくなってきたら、手ですくったお湯で顔を洗うなど、次の段階へ進みましょう。
顔が濡れることに慣れてきたら、口元から少しずつお湯につけ、息を吐く練習をします。
最初は口だけをお湯につけて息を吐き、慣れてきたら鼻、目、顔全体と徐々につける範囲を広げます。水中で口や鼻から息を吐けるようになると、鼻や口に水が入ることを防げます。
まずはお湯の中で「ブクブク」と息を吐くお手本を見せてあげましょう。お互いの顔を見ながら真似をすることで、楽しみながら慣れていくことができます。
顔をお湯につけることに慣れてきたら、お湯の中で目を開ける練習に進みます。
最初は一瞬だけお湯の中で目を開けるところから始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばします。水の中でも周囲が見えることが分かると、顔をつけたときの不安を軽減できます。
嫌がる場合は無理をせず、もう一度「お湯に顔をつけるだけ」のステップに戻り、本人のペースで焦らず進めていきましょう。

お風呂で水に慣れてきたら、少しずつプールで練習してみましょう。次に、プールで恐怖心を和らげる工夫を紹介します。
プールでは目に水が入らないように、ゴーグルを着用します。
ゴーグルをつけることで水が目に入らないようになり、水中で周囲を見やすくなります。
顔を水につけることへの抵抗がある場合も、目を保護することで不安を和らげる効果があります。
ゴーグルを使う際は、次のポイントを確認しましょう。
まずは試しにお風呂でつけてみるのがおすすめです。視界がクリアになる便利さを知っておくと、プールでもスムーズに顔をつけやすくなります。
浮き輪などの補助具を使って遊び、水に浮く感覚を楽しみましょう。
泳ぐ練習のみにこだわらず、遊びを取り入れることで、プールを「怖い場所」ではなく「楽しい場所」と感じるきっかけになります。
浮き輪につかまって水上を移動したり、ビート板につかまった子どもを大人がスーッとひっぱってあげる遊びもおすすめです。
注意点として、補助具を使用する際は子どもから目を離さず、必ず大人がそばで見守りましょう。
足がつかないことに不安を感じている場合は、足が底につく浅い場所から始めましょう。
水中でも体を支えられるため、安心できます。
まずは水の中を歩いたり、しゃがんだりしながら、水中で体を動かす感覚に慣れさせましょう。
浅い場所で十分に水に慣れてから、子どもの様子に合わせて少しずつ活動の幅を広げていくことが大切です。
最後に、プールを怖がる子どもに親がやってはいけないNGな対応を紹介します。
水を怖がっている子どもを、無理やり潜らせるのは避けてください。
嫌がっている状態のまま続けると不安が強まり、プールそのものに苦手意識を持ってしまいます。前述したように、水慣れには「顔を濡らす」「口元を水につける」「顔全体をつける」といった段階を踏んで進めることが大切です。子どもの様子に合わせながら、焦らずできる範囲を徐々に広げていきましょう。
同じ年齢の子どもが泳いでいると、つい比べたくなってしまいますよね。しかし、水への慣れ方や泳げるようになるまでのペースには個人差があります。
周囲と比較されることは、「自分だけできていない」と、プールに対する苦手意識が強まってしまう原因になります。マイナス面よりも、以前より水に触れられた、顔を少しつけられたなど、プラス面の変化に目を向けることが大切です。
水への恐怖心を克服するまでの時間は子どもによって異なります。周りの進み具合に合わせるのではなく、その子自身のペースで水に慣れていけるよう見守りましょう。
子どもがプールを怖がる原因は、水に対する苦手意識や恐怖心、、足がつかないことへの不安などさまざまです。
こういった原因を取り除いてあげたり、慣れさせてあげることで、水やプールを怖がらなくなっていきます。
ただし、無理に克服させようとしてはいけません。
お風呂での水慣れや浅い場所での遊びなど、できることから段階的に進めることが大切です。
こういった知識を持つことは、冒頭でお話しした「どうしたら水に慣れてくれるのだろう?」といった悩みを、解決に進めてくれます。
子どもと一緒に楽しみながら、紹介した方法を試してみてくださいね。