リビング学習のメリットとデメリット!集中できる環境づくりのコツ

リビング学習のメリットとデメリット!集中できる環境づくりのコツ

リビングやダイニングで勉強する学習スタイルのことをリビング学習といいます。リビング学習を成功させるには、子どもが集中できる環境を整え、家族でルールを決めておくことが大切です。

本記事では、リビング学習のメリット・デメリットや、集中しやすい環境づくりのコツを解説します。家庭で取り入れる際のルールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リビング学習を取り入れる主なメリット

まずは、リビング学習を取り入れるメリットを見ていきましょう。

親の目が行き届き学習状況を把握できる

リビング学習では、家事などをしながら勉強の様子を確認できます。「どのくらい学習が進んでいるか」「どこでつまずいているか」など学習状況を親が把握できる点はメリットになります。

また、手が止まっているときや、集中力が切れているときにも気付きやすく、必要なタイミングで声をかけられます。子どもの自主性を大切にしながら、必要なときにサポートできる距離感を保てる点も、リビング学習の魅力と言えます。

わからないことをすぐに質問できる

リビング学習のもう一つのメリットが、わからないことをすぐに質問できることです。子ども部屋で一人で学習している場合、わからない問題があってもとばしてしまったり、考えるのをやめてしまったりすることがあります。

リビング学習なら、疑問を感じたタイミングで親に声をかけることができ、その場で一緒に考えることができます。疑問をすぐに解消することで、学習のつまずきを防ぎ、スムーズに勉強を進められます。

学習の習慣を作りやすい

リビング学習は、家庭で学習する習慣を身につけるきっかけにもなります。
子ども部屋にはテレビや漫画など、集中を妨げる要素が多くあります。
しかし、家族がいるリビングなら気が引き締まり、勉強へのスイッチが入りやすくなります。

例えば、「学校から帰ったらリビングで宿題をする」「夕食の前にプリントを1枚終わらせる」など、毎日の生活に学習を組み込みやすくなります。

特に低学年のうちは、一人で学習計画を立てて勉強を続けることが難しい場合があります。リビングで決まった時間に学習することから始め、少しずつ習慣づけていきましょう。

リビング学習で起こりやすいデメリット

リビング学習で起こりやすいデメリット

リビング学習にはメリットがある一方で、家族が生活する場所ならではの注意点もあります。次に、リビング学習で起こりやすいデメリットをご紹介します。

生活音や視界の刺激で集中力が途切れる

リビング学習では、生活音や視界の刺激が入りやすく、集中力が途切れることがあります。

例えば、次のような刺激があります。

  • テレビや動画の音
  • 家族の会話
  • 料理や掃除などの生活音
  • きょうだいが遊ぶ声や動き
  • 家族が近くを行き来する様子
  • テレビやゲーム、おもちゃなど視界に入るもの

こうした刺激が多い環境では、勉強以外のことに意識が向いてしまいます。その結果、集中力が途切れ、学習効率の低下につながります。

テーブルが教材や消しゴムのカスで散らかる

ダイニングテーブルを学習スペースとして使う場合、教科書やノート、筆記用具などが広がり、テーブルの上が散らかりやすくなります。

また、勉強後に消しゴムのカスや鉛筆の削りくずが残ることがあります。そのため、教材の片付けや、テーブルを掃除する手間が発生します。

ながら勉強になりやすい

家族が過ごすリビングでは、テレビを見ながら問題を解いたり、会話をしながら宿題をしたりと、「ながら勉強」になりやすい点に注意が必要です。

ほかのことに意識が向いていると、問題を解く手が止まったり、同じ箇所を何度も読み直したりすることがあります。机に向かっている時間が長くても、集中できていなければ学習効率が下がってしまいます。

リビング学習では、家族と同じ空間で過ごせるメリットを生かしつつ、学習中は勉強に意識を向けられる環境を整えることが大切です。次の章では、こうしたデメリットを解消するための環境づくりについて紹介します。

デメリットを解消する環境づくりの工夫

リビング学習を続けるには、子どもが勉強に集中でき、準備や片付けがしやすい環境を整えることが大切です。ここからは、リビング学習のデメリットを解消する環境づくりの工夫をご紹介します。

集中できる位置に学習スペースをつくる

リビング学習では、集中できる位置に学習スペースをつくることが大切です。学習スペースを決める際は、次のポイントを意識しましょう。

  • テレビ、ゲーム、おもちゃなどの刺激が視界に入らない
  • 親が子どもの様子を確認できる
  • 手元が暗くならないよう照明を整える
  • ダイニングテーブルを使う場合は、勉強する席を決めておく

上記のポイントを意識しつつ、子どもが集中しやすく、必要なときに保護者がサポートできる位置を選びましょう。

すぐ片付けられる収納を用意する(専用ワゴンの用意など)

リビング学習では、教材や文房具の収納場所を学習スペースの近くに設けることがポイントです。必要なものをすぐに出し入れできることで、学習のハードルを下げ、準備や片付けにかかる手間を減らせます。

例えば、次のような方法があります。

  • 教材をまとめて入れられる専用ワゴンを置く
  • 教科書やノートを立てて収納する
  • 文房具をケースやボックスにまとめる
  • プリント専用のファイルやトレーを用意する
  • ランドセル置き場を学習スペースの近くにつくる
  • 消しゴムのカスをすぐに捨てられる小さなゴミ箱を置く

また、「勉強が終わったらワゴンに戻す」など、片付け方を決めておき、教材がダイニングテーブルに置きっぱなしになるのを防ぎましょう。

姿勢が悪くならないよう、体に合った机と椅子を選ぶ

ダイニングテーブルや大人用の椅子は、子どもの体格に合わない場合があります。子どもの成長に合わせて、机や椅子の高さを調整しましょう。

机や椅子を選ぶ際は、次のポイントを確認します。

  • 椅子に深く座れる
  • 膝を自然に曲げられる
  • 足の裏が床や足置きにつく
  • 背筋を伸ばして座れる
  • 肩に余計な力が入らない
  • 腕を曲げたときに机が高すぎたり低すぎたりしない

文部科学省の「学校環境衛生管理マニュアル」では、子どもの体型や成長に合わせて、机や椅子の高さを調整することが望ましいとされています。

高さの目安は、椅子が「ひざから足の裏までの長さ」、机が「座高の約3分の1+ひざから足の裏までの長さ」です。例えば、ひざから足の裏までが35cm、座高が70cmの場合、いすは約35cm、机は約58cmが一つの目安になります。

姿勢が悪くならないよう、体に合った机と椅子を選ぶ

参照:文部科学省「学校環境衛生管理マニュアル」P118

https://www.mext.go.jp/content/20230817-mext_kenshoku-100000613_2.pdf

ダイニングテーブルが高い場合は、高さを調整できるいすや足置きを使い、子どもの体に合わせて調整しましょう。

リビング学習を成功させる家族のルール

リビング学習を成功させる家族のルール

リビング学習を成功させるためには、あらかじめ簡単なルールを決め、家族みんなで共有しておくことが大切です。最後に、リビング学習を成功させる家族のルールをご紹介します。

勉強中はテレビやスマホの音を控える

子どもが勉強している間は、家族はテレビやスマホの音を控えましょう。テレビを消していても、近くで家族がスマホやタブレットの動画を見ていると、音や画面に気を取られてしまいます。イヤホンを使ったり、別の場所で視聴したりするなど、子どもが集中しやすい環境をつくることが大切です。

「宿題をしている30分間はテレビを消す」など、無理なく続けられるルールから取り入れましょう。

勉強の開始・終了時間を決めておく

リビングは食事や家族団らんに使う場所だからこそ、勉強の開始・終了時間をある程度決めておくことが大切です。

例えば、次のように家庭の生活リズムに合わせて決めてみましょう。

  • 帰宅しておやつを食べたら宿題を始める
  • 17時から30分間は勉強する
  • 夕食の時間までに宿題を終える
  • 長時間勉強する場合は途中で休憩を入れる

親が一方的に決めるのではなく、子どもと相談して決めるのがおすすめです。毎日決まった学習時間を組み込むことで、家庭学習の習慣化にもつながりますよ。

分からないことは、いつでも質問OKにする

リビング学習のメリットを生かすためにも、分からないことがあったときは、いつでも質問できる雰囲気をつくりましょう。

家事や仕事ですぐに対応できない場合は、「あとで一緒に見よう」と一言伝えましょう。質問したことを責めたり、「さっき教えたよ」と突き放したりするのはNGです。分からないことを安心して、いつでも聞ける環境をつくりましょう。

まとめ

リビング学習には、親が学習状況を把握しやすく、分からないことをすぐに質問できるメリットがあります。一方で、生活音やテレビなどの刺激によって集中しにくくなる場合もあるため、学習しやすい環境を整えることが大切です。

机や椅子の高さ、教材の収納場所などを見直し、家族で無理なく続けられるルールを決めておきましょう。今回紹介したポイントを参考に、子どもが集中して取り組みやすいリビング学習の環境をつくってみてください。

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