父親の育児参加はどう進める?メリットや具体的な関わり方のポイント

父親の育児参加はどう進める?メリットや具体的な関わり方のポイント

近年、父親の育児参加時間は増加傾向にあります。総務省の調査では、6歳未満の子どもを持つ世帯における父親の育児時間は、2001年から2021年の20年間で約2.6倍に伸びています。

父親が日常的に育児に関わることは、子どもとの関係づくりだけでなく、母親の負担を減らし、夫婦間のコミュニケーションを深めることにもつながります。
ただ、何から始めればよいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、父親が育児に参加するメリットや、参加を阻む壁、今日から始められる具体的な関わり方を解説します。育児をシェアする際の参考にしてみてください。

父親が育児に参加するメリット

まずは、父親が育児に参加するメリットを見ていきましょう。

子どもの自己肯定感が育つ

日々の関わりのなかで、子どもの話に耳を傾けたり、一緒に遊ぶ時間を作ったりすることは、自己肯定感の成長につながります。父親が日常的に関わることで、子どもは体を動かし、様々なことに挑戦する機会を得られます。
難しいことをするわけでなく、世話をして一緒に遊んであげましょう。母親のときは違う場所、違う遊びを経験できる環境を整えてあげることが大切です。

母親の育児ストレスが減る

父親が育児を担うことで、母親が育児を抱え続ける状況を減らせます。お風呂や寝かしつけなどの育児を父親が担当することで、母親が休息を取ったり、家事を進めたりする時間を確保できます。
全ての育児を一人でやっていたら、疲れてストレスが溜まってしまいます。一緒に育児を行うことで、負担をシェアしてあげましょう。

夫婦間のコミュニケーションが増える

父親が育児に参加すると、子どもの体調や生活リズムなど、困っていることについて夫婦で相談する場面が増えます。「今日はこんなことができた」「寝る前にこういう様子だった」など、日々の出来事を話す機会ができ、結果としてコミュニケーションが増えます。
加えて、育児の負担や困りごとは、関わっているからこそ具体的に話し合えます。担当を調整したり家庭内のルールを見直したりなど、夫婦で協力して子育てを進められるようになるでしょう。

父親の育児参加を阻む主な壁

父親の育児参加を阻む主な壁

父親が育児に関わりたいと思っていても、思うように参加できないことがあります。ここからは、育児参加を難しくする主な理由を見ていきましょう。

仕事が忙しく時間が足りない

仕事が終わる時間が遅い、休日出勤がある、などの理由で、子どもと関わる時間を作ることが難しい場合があります。朝は準備で慌ただしく、帰宅後には子どもが寝ているため、育児に参加したくてもタイミングが合わないのです。

その結果、育児の習慣が身につかず、母親に任せきりになってしまうこともあります。毎日長時間関わることが難しい場合でも、朝の着替えや寝る前の会話、休日のお風呂など、続けやすい役割を見つけることが大切です。

具体的な関わり方が分からない

育児に参加したい気持ちはあっても、「子どもとどう遊べばよいのか」「泣いているときに何をすればよいのか」など、具体的な関わり方が分からず戸惑ってしまう父親もいます。特に子どもが小さいうちは、授乳などで母親を求める場面が多く、自分がどうサポートすればいいか、迷ってしまうこともあるでしょう。

父親にしかできない特別な関わり方が必要なわけではありません。抱っこや遊びなど、 日常の小さな関わりに積極的に取り組んでください。

夫婦間で育児方針がズレている

「おやつの量」や「就寝時間」といった、小さな育児方針のズレで意見が食い違い、父親が育児に関わりにくくなる場合があります。

やり方を否定されたり、やり直されたりすると、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。

育児方針が完全に一致している必要はありませんが、優先したいことや家庭内で守りたいルールを共有しておくことが大切です。普段から話し合う時間を作ることを意識しましょう。

父親が今日から始められる具体的な育児

次に、今日から始められる、父親の具体的な育児を紹介します。

お風呂や寝かしつけの担当

お風呂や寝かしつけは毎日ある程度決まった時間に行うため、父親が担当しやすい育児の一つです。お風呂で今日あった出来事を聞いたり、寝る前に絵本を読んだりする時間は、子どもと落ち着いて向き合う機会になります。

「お風呂に入れるだけ」ではなく、事前の着替えの用意から、寝る前の歯磨きまで、一連の流れをまるごと担当するのが理想です。毎日の習慣として関わることで、子どもにとって父親と過ごす安心できる時間になっていきます。

体全体を大きく使った遊び

体を大きく動かす遊びも父親が関わりやすい育児です。例えば、次のような遊びを取り入れられます。

  • 鬼ごっこ:一緒に走ったり、追いかけたりする
  • ボール遊び:投げる、受ける、蹴るなどの動きを楽しむ
  • 追いかけっこ:子どものペースに合わせて体を動かす
  • 体操やまねっこ遊び:動物の動きをまねしたり、音楽に合わせて動いたりする
  • 遊具遊び:ブランコや鉄棒、ジャングルジムなどで一緒に遊ぶ

遊ぶ際には、子どもが「もう一回やりたい」と思えることが大切です。子どもの動きに合わせて遊び方を変えたり、できたことを一緒に喜んだりして、親子で楽しみましょう。

休日の食事作りや家事のサポート

家事をサポートすることも育児参加の一つです。母親の負担を減らせるだけでなく、子どもと過ごす時間や、家族でゆっくり過ごす時間を作りやすくなります。

例えば食事の準備であれば、子どもに野菜を洗ってもらったり、食器を並べてもらったりすることで、一緒に作業をする機会を作ることができます。

「休日の朝食は父親が担当する」「買い物は一緒に行く」など、役割を決めておくと習慣にできるため、おすすめです。

夫婦で育児をシェアするコツ

夫婦で育児をシェアするコツ

育児を無理なく続けるには、夫婦で役割や予定を共有することが大切です。最後に、夫婦で育児をシェアするコツを紹介します。

担当育児の範囲・ルールを明確にする

育児を分担する際は、どこまでを担当するのか、担当できない日はどうするのかまで話し合っておくことが大切です。

例えば、お風呂担当であれば、「着替えの用意~お風呂上がりの保湿・着替えまで」といったように、具体的に決めます。

あわせて、「残業で間に合わない日は何時までに連絡する」「体調不良などで対応が難しいときは、もう一方が代わる」といったルールも決めておくと安心です。ルールがあいまいだと、不明瞭な作業を気づいた方が担うことになり、不公平による不満につながる場合があります。

役割とルールを明確にしておくことで、お互いに予定を立てやすくなり、無理なく育児を分け合いやすくなります。

スケジュール共有アプリで予定を可視化する

育児・家事の分担をスムーズに進めるためには、夫婦でスケジュールを共有し、予定を可視化することが大切です。お互いの予定を可視化するには、スケジュール共有アプリの活用がおすすめです。

例えば、家族で共有カレンダーを作れるTimeTreeや、Googleアカウントで予定を共有できるGoogle カレンダーなどがあります。予定ごとに担当者やメモを登録しておけば、「この日は父親がお迎えを担当する」「健診の日は母親が付き添い、夕食作りは父親が担当する」といった分担を事前に決めやすくなります。

口頭だけで伝えるよりも、予定が見える形になっている方が確認漏れを防げます。子どもの予定だけでなく、夫婦それぞれの仕事や休息の予定を共有しながら、分担を考えていきましょう。

各々のやり方に口出ししない

育児では、食事の進め方や遊び方、寝かしつけの方法など、夫婦でやり方が異なることがあります。安全面や健康面に関わることを除けば、多少やり方が違っていても、任せた相手の方法を尊重することが大切です。

細かく指示を出したり、否定されたりすると、担当した側が自信ややる気を失ってしまいます。どうしても気になることがある場合は、その場ではなく、子どもが寝たあとなど落ち着いて話せるタイミングで伝えましょう。

やってもらって当たり前と思わず感謝を伝える

毎日の育児や家事は、つい「やってもらって当たり前」と考えてしまいがちです。だからこそ、「助かった」「ありがとう」と感謝を言葉にすることで、モチベーションを下げずに、家事をすることができます。

一言でもいいので、「ありがと!」と伝えるようにしましょう。また、相手が疲れていたり体調が悪そうだったら「自分が代わるよ!」「今日は休んでてね!」と気遣ってあげましょう。小さい気遣いかもしれませんが、無理なく育児を続けるための支えになります。

まとめ

近年では父親が育児を行うことは一般的になってきています。父親が育児を行うことは、子どもだけでなく、家族みんなにとっても良いことがたくさんあります。

ですが、仕事・家事・育児は毎日あるうえに長い期間継続しますので、疲れてしまいますよね。
少しでもストレスなく、楽しく育児をできるように、紹介した工夫を是非試してみてください。

本記事では、父親が育児に参加するメリットや、今日から始められる育児を紹介しました。親子で仲良く、楽しい毎日のために役だててくれたら幸いです。

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