
やってみたい習い事の教室が近くにない、送り迎えの時間がとれない、兄弟の予定が重なって通うのが難しい——こうした悩みを抱えるご家庭は少なくありません。
そんな方におすすめなのが、自宅で気軽に学べるオンラインの習い事です。
この記事では、オンラインの習い事について、メリットやデメリット、種類、上手に続けるコツについて解説します。
選ぶ際の比較ポイントについても説明していますので、オンラインの習い事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
自宅にいながら気軽にできるオンラインの習い事ですが、通信環境や子どもの向き不向きなど、事前に確認しておきたいポイントがあります。
まずは、オンラインの習い事ならではの特徴を確認していきましょう。
・オンラインのメリット
オンラインの習い事は、近くに教室がなくてもできることが最大の魅力です。
行き帰りの時間がないので、その分を学校の宿題や別の習い事などに充てることができ、時間を有効に活用することができます。
保護者にとっても送迎の負担がなく、習っている様子をそばで見守れるので安心です。
・オンラインのデメリット
先ほど紹介したようなメリットがある一方、始めるためにはパソコンやタブレット端末、安定した通信環境が必要で、もし持っていないのであれば環境づくりに費用が発生します。
ネット環境が悪いと映像が止まったり音が遅れたりして、場合によってはレッスンが受けられなくなる可能性もあります。
また、自宅だと気持ちの切り替えが難しく、集中しにくい子どももいます。
さらに講師が直接画面越しに接するため、細かな部分まで指導ができない習い事もある点には注意が必要です。
例えばピアノでは、「指先はもっと丸くしてね」「手首を上げて」など、微妙な動きの調整は言葉だけでは分かりづらく、子どもが戸惑ってしまうこともあります。
オンラインの習い事では、口頭でのアドバイスしかできないため、直接の指導と比べて効率が悪くなってしまうこともあるわけです。
オンラインの習い事を始める前に、まず確認したいのが「機材」と「通信環境」です。
これらが揃っていないと、レッスンの質に大きく影響してしまいます。
パソコンやタブレット端末は必須で、安定したインターネット環境があれば、映像や音声のトラブルを減らせます。
マイク付きイヤホンがあると講師の音声が聞き取りやすく、生活音が邪魔をすることもありません。
デスク回りや照明を整えることで、子どもが集中しやすくなるだけでなく、講師も手元や顔などを確認しやすくなります。
タブレット端末を使用する場合には、デバイスを支えるスタンドも用意しておきましょう。

オンラインの習い事には、どんな種類があるのでしょうか?
ここでは、子どもに人気のオンラインの習い事を紹介します。
小学校で英語が必修化された今、注目されているのがオンライン英会話です。
小さい頃から英語に触れることで、きれいな発音が身につきやすく、LとRの聞き分けも自然とできるようになるといわれています。
対面では、緊張して委縮してしまう子どももいます。
もし人見知りしやすかったり、初対面で構えてしまうタイプなら、オンライン英会話の方が取り組みやすいでしょう。
基本はマンツーマン指導で、子どものペースに合わせてゆっくり丁寧に進めてくれます。
自宅で安心できる環境の中、ネイティブやバイリンガル講師とマンツーマンで会話できるため、早い段階から「聞く・話す」力を育てられます。
小学校でも必修科目となったプログラミングは、オンラインとの相性が抜群です。
子ども向けの分かりやすいプログラミング言語を使い、パズル感覚で操作しながら学べるため、初めてでも無理なく取り組めます。
レッスンでは、キットを使ってロボットを動かしたり、簡単なゲームを作ったりと、「作ってみたい!」という気持ちを刺激する内容が多いのが特徴です。
また、オンラインでの学習を通して、自然とITリテラシーが身につくのも大きなメリットです。
今後ますます重要になるデジタルスキルを、早い段階から育てられる習い事といえるでしょう。
音楽やアートのオンラインレッスンは、自宅で気軽に始められる習い事として人気が広がっています。
ピアノやギターといった楽器だけでなく、歌のレッスンやリトミックなど、さまざまな音楽系の習い事が増えています。
自宅に楽器があればレッスンが可能なため、重たい楽譜を持ち歩く必要もありません。録画したレッスンを見返して練習できる点もオンラインならではです。
オンライン発表会を開催している教室もあり、人前で演奏する経験を積むこともできます。
また、近年はオンラインの絵画教室への注目も高まっています。
対面で通える絵画教室を探すのは難しい地域もあるため、自宅で本格的なアート学習ができるオンライン教室は心強い選択肢です。
絵画・工作・デジタルアートなど、子どもの興味に合わせて幅広いジャンルから選べます。
教室によっては、作品を郵送して講師に実物を見てもらい、細かなポイントまで丁寧にフィードバックしてくれるところもあります。
オンラインに限ったことではありませんが、習い事は続かなければ意味がありません。
ここでは、子どもが無理なく取り組めて、レッスンがしっかり身になるようにするための「続けるコツ」を紹介します。
オンライン習い事を続けるためには、「時間帯」と「ペース」をあらかじめ決めておきましょう。
「毎週火曜の16時」「土曜の9時」のようにレッスン時間を固定すると、子どもが“いつやるか”を自然に理解し、それが普通になっていきます。
また、脳科学の観点では、子どもの集中力や記憶力が高まりやすい“ゴールデンタイム”があり、午前中の2時間と放課後すぐの約1時間も学びが定着しやすいといわれています。
学習の効率を高めるためには、こうした時間帯にレッスンを入れるのがおすすめです。
習慣化できると、ストレスなく続けられるようになります。
オンラインの習い事では、パソコンやタブレットの操作が必要になるため、慣れるまでは保護者のサポートが欠かせません。
「音が聞こえない」「映像が止まる」などのトラブルが起きたときにフォローしてあげるだけで、子どもは落ち着いてレッスンに集中できます。
また、道具の準備やレッスンスペースの整理など、環境を整えてあげることも大切です。
周囲の音を減らしたり、余計な物を片づけておくだけでも集中しやすくなります。
オンラインの習い事を続けるうえでは、「成果が見える仕組み」を作ってあげることも大切です。
子どもは、できるようになったことを誰かに見てもらえると、大きなやる気につながります。
例えば、レッスンを録画しておき、あとで一緒に振り返るだけでも効果的です。
「前より上手になったね!」「ここ、すごく頑張ってるね」と声をかけることで、子ども自身が成長を実感できます。
また、中には発表会や作品展示会を開催しているところもあります。
ピアノのミニ発表会、英会話のスピーチ、アート作品のオンライン展示など、人前で披露する機会があると目標ができ、練習へのモチベーションも自然と高まります。
家庭内で「できたことリスト」を作る、作品を壁に飾るなど、小さな工夫もおすすめです。
成果を共有できる仕組みがあると、オンラインでも習い事がぐっと楽しく続けやすくなります。
オンラインの習い事を選ぶときは、サービスごとの特徴をしっかり比較することが大切です。
ここでは、特に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
オンラインレッスンでは、直接会わない分、講師との相性や指導の丁寧さが特に重要になります。
一方的に話を聞くだけの形式だと、子どもの疑問が解消できないため、「双方向でやり取りができるか」「質問しやすい雰囲気か」も確認しましょう。
少人数制やマンツーマンの教室なら、子どもの理解度に合わせて柔軟に指導してもらえるため、習得も早くなります。
オンラインでの授業の進め方は、サービスごとに大きく異なります。
ZOOMなどを使って講師とリアルタイムで学ぶスタイルもあれば、あらかじめ用意された動画を視聴して自分のペースで進めるタイプ、好きなタイミングで教材を開いて取り組む形式など、さまざまです。
リアルタイムの場合は双方向で質問しやすく学びが定着しやすい一方、決まった時間に参加しなければなりません。
動画視聴の場合は、隙間時間や自分の好きな時間に取り組める柔軟さがありますが、子どもによっては「後でやろう」と先延ばしになってしまうこともあります。
また、長く続けられるかを判断するためにも、体験レッスンの有無は必ずチェックしておきましょう。
カリキュラムの難易度や雰囲気が子どもに合っているかは、短い体験でも十分確認できます。
オンラインの習い事は、月額制・チケット制・都度予約制など、料金体系がさまざまです。
安く見えても、キャンセル料がかかったり、振替ができないと続けにくくなってしまいます。
特に確認しておきたいのは以下の点です。
前述の通り、オンラインの習い事では機材や環境のコストが発生します。
契約前に確認するようにしましょう。
また、オンラインでの習い事が初めての場合は、子どもに向いているかの判断が難しくなります。
キャンセル可能かどうかを確認しておくことで、事前に試してみることが可能です。

オンラインの習い事は、自宅から気軽に参加でき、送迎の手間が省けるうえ、子どものペースで取り組めるのが大きな魅力です。
英会話やプログラミング、音楽、アートなど選べるジャンルも多く、興味や得意を伸ばす機会が広がります。
教室を選ぶ際には、講師との相性や双方向性の有無、授業スタイルなど、本記事で紹介した内容を確認しておくと安心です。
ぜひ、この記事を参考に、子どもの「やってみたい」を叶えてあげてください。