5歳の子どもにおすすめの習い事ガイド

5歳の子どもにおすすめの習い事ガイド
習い事を始める前に知っておきたいポイント

5歳になり小学校入学が見えてくると、周囲の友達が習い事を始める話を耳にする機会が増えてきます。「うちも何か始めたほうがいいのかな」と不安や焦りを感じる保護者の方もいるかもしれません。この時期は心身ともに成長が大きく、さまざまな経験が発達を後押しするため、習い事を始めるのに適したタイミングと言えます。

この記事では、習い事を始める前に知っておきたいポイント、ジャンル別のおすすめの習い事、小学校入学に向けて身につけたい力を紹介します。ぜひ最後まで読んでいただき、子どもに合った習い事選びの参考にしてください。

習い事を始める前に知っておきたいポイント

まずは、5歳の子どもが習い事を始める前に知っておきたいポイントを3つ紹介します。

5歳だからこそ伸ばせる「体・心・知」の力

4~8歳頃は「プレ・ゴールデンエイジ」と呼ばれ、特に神経系は5歳までに大人の約80%まで発達するとされています。幼児期にさまざまな動きを経験したり、自分で考えて行動したりすることで、体や心の成長が促され、知恵も身についていきます。

また、習い事は”協調性”や”最後までやり抜く力”などの非認知能力を育てる場にもなります。デジタル化が進む現代では、こうした能力が教育現場でも重視されており、習い事で出会う友達や講師との関わりを通して伸ばすことができる点も注目されています。一定時間活動に取り組むことで集中力も養われ、就学後の学習にも良い影響を与えるでしょう。

習い事の目的と子どもの興味・関心

習い事選びでは、保護者が習わせたい目的と、子ども自身の興味・関心をすり合わせることが大切です。保護者が「将来の役に立つから」と考えても、子ども自身が「楽しい」と思わなければ、習い事の時間が負担になってしまいます。また、保護者の目的が「体力をつけてほしい」などの場合、子どもの興味だけで選ぶと、目的からずれてしまう可能性があります。

まずは家庭で習い事をさせたい目的を明確にすることが大切です。そのうえで、子どもの興味・関心を踏まえて、どの習い事が合うかを検討しましょう。気になる習い事が見つかれば体験教室に参加し、子どもの反応や教室の雰囲気を確認すると、入会後のギャップを防げます。

無理せず続けるための「費用」と「通いやすさ」

習い事は毎月の月謝以外に、入会金や教材費、ユニフォーム代、道具代などの初期費用がかかります。通い始めてからも、発表会や試合などで別途費用が必要な場合も少なくありません。

また、教室までの距離が遠かったり、送迎が保護者の負担になったりすると、続けることが難しくなります。

まずは、ホームページや体験教室で、月謝以外の費用も含めた総額を確認しましょう。そのうえで、自宅や園から教室へのアクセス、レッスン曜日・時間などを確認し、無理なく通えそうかを判断することが大切です。

ジャンル別おすすめ習い事一覧

ジャンル別おすすめ習い事一覧

ここからは、5歳の子どもにおすすめの習い事を、4つのジャンルに分けて紹介します。

運動系(例:水泳・体操)

5歳は運動神経が著しく発達する時期のため、運動系の習い事は非常におすすめです。

特に人気が高いのは水泳です。水泳は全身の筋肉をバランスよく使う有酸素運動で、心肺機能が向上し、基礎体力が身につきます。

体操はマット運動、鉄棒、跳び箱などを通じて、柔軟性、平衡感覚など、基礎的な運動能力を養います。

どちらも集団でレッスンを受けるため、ルールを守る力や協調性が自然と身につき、必要な道具が少ないため費用が比較的安いことも人気の理由です。

音楽・芸術系(例:ピアノ・ダンス)

音楽・芸術系の習い事は、感受性や表現力を磨いてほしい場合におすすめです。

ピアノは、両手で違う動きをしながら楽譜を先読みして弾くため、指先が器用になるだけでなく、集中力や記憶力も育まれると言われています。毎日少しずつ練習を積み重ねる必要があるため「一つのことに座って取り組む習慣をつけさせたい」という家庭にもぴったりの習い事です。

近年人気が高まっているダンスは、音楽に合わせて体を動かすことでリズム感が身につき、全身を使って表現する力も伸ばせます。仲間と一緒に踊ることで、協調性や達成感を味わえる点も魅力です。

学び・知育系(例:英語・プログラミング・そろばん)

学び・知育系の習い事は、子どもの知的好奇心を引き出し、「学ぶ楽しさ」を感じる土台づくりにつながります。遊びや体験を通して取り組むことで、自然と論理的思考力や集中力も育まれます。

中でも人気が高いのが英語・英会話です。5歳頃は、日本語にはない音を聞き分ける力が伸びやすいとされており、遊びの延長のような感覚で英語に触れることで、抵抗なく学習に入りやすくなります。

また、小学校で必修化されたプログラミングも注目の習い事です。5歳向けの教室では、パソコンやタブレットを使い、キャラクターを動かすなどゲーム感覚で学べます。こうした活動を通して、物事を順序立てて考える論理的思考力の基礎が育ちます。

さらに、そろばんも再び人気が高まっています。計算力だけでなく集中力や記憶力を伸ばす点が評価されており、指先を細かく動かす作業や、珠の動きをイメージする暗算が右脳の発達に役立つと言われています。

生活習慣を整える習い事(例:習字・武道)

生活習慣を整えるタイプの習い事は、礼儀作法や精神力を重視している点が特徴です。就学に向けて、姿勢やあいさつなどの集団生活の基本を身につけさせたい保護者の方から選ばれています。

習字では、正しい姿勢で椅子に座り、お手本を見ながら丁寧に文字を書くため、集中力や観察力が育ちます。「とめ・はね・はらい」を意識することで、文字をきれいに書く習慣も身につきます。

空手・柔道・剣道といった武道は、技術の習得とあわせて、あいさつや相手を敬う姿勢など礼儀作法を学ぶことができます。困難に向き合う精神力や体幹の強さを養える点も魅力です。

それぞれの習い事:メリット・デメリット

前章で紹介した習い事ジャンルの、メリットとデメリットを紹介します。

運動系のメリット・デメリット

【メリット】

  • 運動能力の土台を築ける
  • 集団でルールを守る社会性や、仲間と協力する協調性を学べる
  • 体を動かす心地良さを感じられる

【デメリット】

  • 怪我のリスクが高い
  • ユニフォームや道具を揃えるための初期費用がかさむ場合がある
  • 土日に練習や試合が入り、家族で過ごす時間が制約されたり、保護者の送迎や当番などの負担が大きくなったりするケースもある

体が発達する時期に様々な動きをすることで、基礎体力がつき、入学後は良い姿勢を保つことや風邪をひきにくい体づくりにつながります。一方で、活発に体を動かすため、捻挫や打撲などの怪我は他の習い事より起こりやすい可能性があります。

音楽・芸術系のメリット・デメリット

【メリット】

  • 感受性や表現力などを育める
  • 集中力や忍耐力、継続する力が身につく
  • 音楽系であれば、楽譜を読む力や音感・リズム感が養われる

【デメリット】

  • 自宅での練習が必要な場合がある
  • 楽器は購入費用が高額になりやすく、防音対策が必要になる場合も
  • 発表会やコンクールに参加するための費用、用具代、衣装代など、月謝以外の費用がかかりやすい

ピアノやダンス、絵画などの習い事は、表現力や感受性を高めたい子どもにぴったりです。紹介した通り、月謝以外の費用がかかりやすい傾向がありますので、予めかかる費用を確認するようにしましょう。

学び・知育系のメリット・デメリット

【メリット】

  • 小学校入学前に「学ぶことの楽しさ」に触れられ、知的好奇心を刺激できる
  • 机に向かって集中して取り組む経験を積める

【デメリット】

  • 子ども本人の興味・関心と合わない場合、集中力が続かない可能性がある
  • 専用のタブレットや高額な教材が必要になるケースも多く、初期費用や月謝が高額になりやすい
  • すぐに成果が見えにくく、保護者が焦ってしまう場合も

入学前に楽しく学ぶ経験を積むことで、学校での学習の開始がスムーズになります。ただし、5歳はまだ机に長時間座ることが難しい場合もあるため、座学が中心となる習い事は集中力が続かないケースもあります。

生活習慣を整える習い事のメリット・デメリット

【メリット】

  • 技術と同時に、礼儀作法を学べる
  • 落ち着きのある態度や、集中力を養える

【デメリット】

  • 運動系や音楽系のような華やかさは少なく、練習が地道なため、楽しさを感じるまでに時間がかかる場合がある

武道に根づく「礼に始まり礼に終わる」という精神や、正しい姿勢、道具を丁寧に扱う心構えは、日常生活や学校での集団生活にもつながります。また、習字は丁寧に文字を書く習慣を育てられるため、小学校入学後にも役立ちます。一方で、子ども自身の「やりたい」という気持ちが弱いと負担になり、ストレスを感じてしまう可能性があります。

小学校入学前に育みたいスキル

小学校入学前に育みたいスキル

5歳は、小学校への入学を意識しはじめる時期です。入学前に育みたいスキルと、伸ばしたいスキルを基準に、おすすめの習い事を紹介します。

コミュニケーション能力

小学校では、先生の指示を理解して行動したり、グループ活動で友達と協力したりする場面が増えていきます。そういった場面では、人の話をしっかり聞き、自分の考えを相手に伝えるコミュニケーション能力が欠かせません。家庭や園とは違う環境で、さまざまな年齢の子どもや講師と関わる経験は、こうした力を育てる土台になります。

【おすすめの習い事】

  • 集団活動の習い事(ダンス・サッカーなど):先生の指示を聞く、仲間と協力する、といった経験により、コミュニケーション能力が育まれる
  • 英会話教室:発表やペアワークは、自分の考えを言葉にして伝える練習につながる

集中して机に向かう習慣

小学校の授業では、45分程度机に向かって先生の話を聞き、学習に取り組みます。遊びが中心だった園生活とのギャップを感じる子どもも多いため、少しずつ「座って集中する経験」を経験をしておくと、スムーズに学校生活へ移行できます。

【おすすめの習い事】

  • 習字
  • そろばん
  • プログラミング
  • 幼児教室
  • ピアノ

運動能力

5歳の時期に運動能力の基礎を伸ばしておくと、授業中に姿勢を保つ力や、学校から自宅まで歩く体力につながります。運動が得意でない子どもでも、習い事で成功体験を重ねることで自信がつき、体育の授業や運動会にも前向きに取り組めるようになります。

【おすすめの習い事】

  • 水泳
  • 体操
  • 武道(柔道・空手・剣道など)

「将来こうなってほしい」という保護者の願いから選びたい習い事

子どもの興味や関心を大切にしながら、将来どのように育ってほしいかという「教育方針」を軸に習い事を考えるのも一つの方法です。親の願いを押し付けるのではなく、子どもが習い事の楽しさを実感できるように環境を整え、前向きにサポートする姿勢が大切です。

【おすすめの習い事】

  • 世界中の人と交流できる人になってほしい:英語・英会話
  • 礼儀正しく、心が強い人になってほしい:柔道・空手・剣道などの武道
  • 粘り強く考えられる力を伸ばしたい:プログラミング

まとめ

5歳の習い事選びは、将来の土台づくりにつながります。この時期は吸収力が高く、さまざまな経験が運動能力や知的好奇心、社会性の発達に役立ちます。

選ぶ際は、保護者の目的を明確にし、子どもの興味・関心を踏まえて、楽しめる習い事を選ぶことが大切です。費用や送迎などの通いやすさも考慮し、まずは体験教室で様子を見て、無理なく続けられる習い事を見つけましょう。

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