夏休みや学期末の宿題で、多くの小学生が取り組むのが読書感想文です。一方で、いざ子どもに書かせようとすると、書き方がわからず手が止まってしまうことが少なくありません。親としても「どうサポートすればいいのかな?」と迷ってしまいますよね。読書感想文は初めて取り組む際には難しく感じるかもしれませんが、書き方のコツを押さえるとスムーズに書き進められるようになります。
この記事では、読書感想文を書く際のコツ、書き始めるまでの流れ、簡単に使えるテンプレート、そして書けないときの原因と解決策をご紹介します。親子で楽しく読書感想文に取り組むために、ぜひ参考にしてください。
読書感想文は、書き方のポイントを押さえることが重要です。ここでは、子どもがつまずきやすい部分をカバーする3つのコツをご紹介します。
読書感想文を書く際に大切なのは、読んだ本と自分の体験や気持ちをつなげることです。本の内容をただ書き写すだけではなく、主人公や登場人物の行動や考えに対して、自分がどう感じたかを考えることで文章に厚みが出るからです。そのため、「自分ならどうする?」と問いかけたり、体験したことを思い出す手助けをしたりしてサポートしてあげましょう。
読書感想文では、読んでいる最中に心が動いた瞬間を意識することも大切です。「面白い」「嬉しい」「悲しい」「驚いた」といった感情の変化を意識することで、書く内容が明確になります。「どの場面が一番印象に残った?」と声をかけることで、感情の整理を手助けできますよ。心に残った場面が整理できると、文章の中心が定まるため、読書感想文を書き進めやすくなります。また、感情を言葉にする体験を重ねることで、自然な文章表現や語彙力の向上にもつながります。
文章を書く前に、本を声に出して読んでみるのがおすすめです。声に出すことで、物語のリズムや登場人物の気持ちを理解しやすくなり、どの場面に感情が動いたのかが明確になります。親も一緒に声に出して読むことで、子どもは安心して物語に集中できますよ。読んだ後には、「どんな気持ちになった?」と問いかけて、自分の感想を言葉にするよう促しましょう。

読書感想文は、後述する順番で取り組むことで、スムーズに完成させることができます。ここでは、読書感想文を書く際に意識すべき4つのステップをご紹介します。
読書感想文のスタートは本選びです。まずは、子どもが「読んでみたい!」と思える本を選ぶことが大切です。表紙の色や絵に惹かれたり、タイトルがちょっと不思議で気になったり、好きな動物や冒険が出てくるジャンルだったりなど、選ぶ理由は些細なことで構いません。そうして自分の気持ちにぴったりくる本を選ぶほうが、読み進めやすく、感想も沸きやすくなります。
また、本を開く前のちょっとした準備もおすすめです。例えば、表紙の絵をじっくり見ながら「どんなお話だろう?」と想像してみたり、目次にざっと目を通して物語の流れを予想してみたりするのも効果的です。小さな工夫で、本を読むときのワクワク感が増し、気になる場面や印象に残る登場人物を見つけやすくなる効果も期待できます。
本を読み進めながら、読書感想文に使える材料を集めます。心に残った場面、感動した出来事、登場人物の行動や自分の気持ちなどを書き留めながら進めると便利です。教える際は一緒に読む必要はなく、「どの場面が一番印象に残った?」と質問したり、子どもが迷った際にメモの取り方を教えたりするだけで十分です。メモを取ることで、あとから文章を書く際に迷わず書き進められます。また、読書中に思ったことや感じたことを言葉にしておくと、文章の骨組みを作る準備にもなりますよ。
本を読み終えて読書感想文の材料が揃ったら、次は文章の構成を考えましょう。読書感想文は「はじめに・なか・おわり」の流れに沿って書くとまとまりやすくなります。例えば、「はじめに」では本を選んだ理由、「なか」では心に残った場面や気持ち、「おわり」では読んで学んだことをまとめる、といったような流れです。構成ごとに何を書くかを簡単にメモしておくと、迷わず書き進められますよ。文章全体のバランスを整えるためにも、構成を決める段階で内容をしっかりと整理しておくことがおすすめです。
最後に、集めた材料と構成に沿って文章を書きます。最初から完璧に書こうとせず、思ったことをそのまま文章に起こしてみることが大切です。「ここはどう感じた?」と声をかけたり、文章を読みながら助言したりしてサポートしましょう。また、文章を書き終えたら全体を通して読み返し、言葉の順序や表現などを整えると、より読みやすくなりますよ。文章を書くステップでは、子どもが自分の気持ちを素直に表現できるようにサポートすることがポイントです。
読書感想文は書き出しでつまずきがちです。そんなときに役立つのが、感想文のテンプレートです。ここでは、小学生でも使いやすい基本の型を、例と説明を交えてご紹介します。
読書感想文のはじめの部分は、本を選んだ理由を書くとスムーズに描き始められますよ。理由はシンプルで構いません。「なぜこの本を選んだのか」「表紙が面白そう」「冒険が好き」「登場人物が気になる」など、子どもの素直な気持ちを書きます。
例文
ポイント
感想文の中心部分では、読んだ物語の大まかな流れを整理します。構成を決める段階で話の流れが頭に入っていると、どの場面が印象に残ったか整理しやすくなりますよ。
整理ができたら、次は自分の気持ちと結びつけて文章を書いていきます。印象に残った場面や登場人物の行動を選び、どのように感じたかを書きましょう。
例文
ポイント
読書感想文の最後は、読んで学んだことや、これからどうしたいかをまとめます。読んだことを生活や未来に結びつけると、文章がきれいにまとまりますよ。
例文
ポイント

読書感想文を書くのが難しいと感じる子どもは少なくありません。書けない原因を把握し、それに合ったサポートをすると書き進められるようになります。最後に、書けないときのよくある原因と、その解決策を解説します。
読書感想文で子どもが最もつまずきやすいのは、「何を書けばいいのか分からない」という状態です。本を読んだことはあるのに、感想としてまとめるのが難しく感じるためです。まずは子どもに「読んで楽しかったところは?」「どこが面白かった?」など、具体的な質問を投げかけてみましょう。簡単な問いかけをすることで、自分の感情や考えを言葉にするきっかけを得られます。また、物語の大まかな流れを整理して、印象に残った場面を一つに絞ると書きやすくなりますよ。
読書感想文を書こうとしても、段落ごとに何を書くか分からず手が止まることがあります。この場合は、文章の骨組みを先に作ることで解決できます。書き始める前に、物語を先述した「はじめに」「なか」「おわり」の3つの段落に分け、それぞれに書く内容をメモして整理しておきましょう。子どもと一緒に「この段落には何を書く?」と話し合うことで、安心して書き始めることができますよ。また、段落ごとの役割を意識し、文章全体のまとまりも整えておきましょう。
子どもが自分の気持ちを文章にするのが難しい場合、語彙や表現の不足が原因であることがあります。この場合、無理に難しい言葉を教えるのではなく、子どもが思ったことをそのまま書けるようにサポートするのがポイントです。例えば、「面白い」「嬉しい」「悲しい」といった基本的な感情の言葉を使いながら、少しずつ理由や背景を付け加えていくと文章が豊かになりますよ。また、読書中に感じたことを声に出して話すだけでも表現力が身につき、文章にまとめやすくなります。
読書感想文は、ちょっとしたコツを知るだけで「書けない宿題」から「自分の気持ちを表現できる宿題」へと変わります。文章が得意な子もそうでない子も、書き方の流れや型を知っておくことで安心して取り組めるようになり、書き終えたときには達成感も味わえるはずです。
また、親がサポートできるポイントを押さえておくと、子どもの「書けない!」という気持ちを和らげることができますよ。読書を通じて感じたことを言葉にする経験は、学年を重ねても役立ちますし、将来の表現力や思考力を育てる土台になります。
今回ご紹介した「3つのコツ」「4つのステップ」「テンプレート」の活用は、読書感想文をスラスラ書ける助けになります。ぜひ親子で一緒に取り組みながら、本を読む楽しさや自分の考えを伝えるおもしろさを味わってみてください。