【保育園】4月入園するための準備ガイド

こどものおけいこ選び失敗しない3つのポイント

「保活って何から始めればいいの?」「保育園の申し込みはいつまでにすればいい?」と悩む方は少なくありません。
特に初めての保活では、スケジュールや手続きの流れが分からず、気づいたら想定していた4月入園が難しくなっていることも…。
4月入園をスムーズに進めるためには、申し込み時期や必要書類、園選びのポイントを早めに把握しておくことが大切です。
この記事では、4月入園のメリットや注意点、申請から入園までのスケジュールについて解説します。
4月入園を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

4月入園のメリットと注意点

保育園の4月入園にはメリットがありますが、注意しておきたい点もあります。
あとで後悔しないために、まずはポイントを抑えておきましょう。

年度初めに合わせて入園するメリット

4月入園する何よりの魅力は、他の子どもたちと同じタイミングで新しい環境をスタートできることです。
一緒のタイミングで入園することで、途中入園よりもなじみやすく、友達作りがしやすくなります。
また、年間行事にすべて参加できるのも大きなメリット。
運動会や発表会など、園での行事を通じて友達や先生との関係が深められます。
途中入園ではどうしても準備期間が短くなりがちですが、4月入園ならしっかりと入園準備を整えてスタートできるのも安心できるポイントです。

4月入園ならではの注意点

4月入園は人気が集中するため、希望の保育園に入れない可能性があります。
特に都市部では倍率が高くなる傾向があります。
そのため、第1希望の園だけでなく、第2・第3希望まで検討しておくとよいでしょう。
また、地域によっては待機児童問題の影響を受けることもあります。
令和6年度の子ども家庭庁の調査によると、全国の待機児童数は2,567人です。
女性の就業率は上昇傾向にあり、共働き世帯が増えているため、より一層保育園の需要は高まっていくでしょう。
希望の園に入るためには、早めの情報収集と申し込み準備が大切です。
自治体によって申請時期や必要書類が異なるため、募集要項をしっかり確認しておきましょう。

いつから動き出す?4月入園スケジュールと申請の流れ

4月入園を目指すなら、スケジュールの把握と早めの行動が欠かせません。

ここでは、保育園の4月入園までの一般的なスケジュールと、申請の流れを分かりやすく紹介します。
初めて保活をする方も、流れを把握し、焦らず計画的に進めていきましょう。

保育園4月入園までのスケジュール

「保活って何月から始めるもの?」という疑問は多くのパパ・ママが抱える悩みです。
結論から言うと、入園希望月の1年前から始めるのが理想的です。
4月入園するためのスケジュールとして、以下の表を参考にしてみてください。

時期主な内容ポイント
4〜6月情報収集・比較検討自治体の募集要項を確認し、認可・認可外・小規模保育園などの情報を集める。
保育方針や立地、保育時間などもチェック。
7〜9月保育園見学・希望園の決定実際に園を見学し、雰囲気や先生の対応、園児の様子を確認。
複数の園を比較して、第1〜第3希望まで決めておく。
10〜12月申込準備・必要書類の提出認可保育園の場合は自治体を通じて申請。
勤務証明書など必要書類を早めに準備し、期限内に提出する。
1〜2月入園結果の発表・対応入園可否の結果が通知される。
不承諾の場合は、二次募集や認可外保育園などの選択肢を検討する。
3月入園準備持ち物の名前付けや慣らし保育の確認を行い、安心して新年度を迎えられるように準備する。

申込方法と必要書類

■申し込み方法
保育園への申し込み方法は、認可保育園と認可外保育園で異なります。
・認可保育園:自治体(市区町村)が窓口
・認可外保育園:入園を希望する園が窓口(直接申し込み)

認可外の場合は園によって必要な書類が異なりますので、問い合わせて確認するようにしましょう。
認可保育園の場合は、自治体に必要書類を提出して入園申し込みを行います。
ここでは、一般的に必要な書類を紹介します。

■必要書類
①すべての家庭が必要な書類
・施設型給付費・地域型保育給付費等 支給認定申請書 兼 利用申込書
・世帯員のマイナンバー確認書類
・申請者の本人確認書類(免許証など)

②保育の必要性を証明する書類
※理由によって提出書類が変わります
・就労証明書
・就労状況申告書:自営業・フリーランスの場合
・医師の診断書:病気や障がいの場合
・介護状況申告書:家族の介護・看護を行っている場合
・母子健康手帳:産前・産後の場合
・求職活動状況申告書:求職活動中の場合

③その他状況次第で必要な書類
・前住所地の課税証明書:引っ越した場合
・戸籍謄本 や 児童扶養手当証書のコピー:一人親家庭の場合

保育園を選ぶ際にチェックしたい3つのポイント

保育園を選ぶ際にチェックしたい3つのポイント

保育園を選ぶときは、「家から近い」「評判が良い」だけで決めてしまうのは避けましょう。
入園してから「思っていた雰囲気と違った」「延長保育が使えなかった」などの理由で後悔してしまうケースも少なくありません。
ここでは、入園前に必ず確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

保育時間・延長保育・休日保育の有無

共働き家庭では、保育時間や延長保育の有無が生活に大きく影響します。
お迎え時間に間に合わない日もあると思うので、延長保育の有無や料金、最終のお迎え時間を必ず確認しておきましょう。
また、シフト勤務などで土曜保育・休日保育が必要な家庭は、対応可能な曜日や時間帯もチェックしておくと安心です。

園の方針・教育内容・雰囲気を見学で確認するコツ

パンフレットやホームページでは分からない園の雰囲気は、見学で確かめるのが1番です。
見学時には、先生の子どもへの声かけ、園内の清潔さ、子どもたちの表情などをしっかり観察しましょう。
また、教育方針や一日の流れは園によって異なり、「のびのび保育」や「英語教育」「モンテッソーリ」など、それぞれ特色があります。
自由遊びと一斉活動のバランス、外遊びの頻度、特別プログラムの有無なども確認しましょう。
食事面では、給食が自園調理か外部搬入か、アレルギー対応や離乳食の進め方、食育活動の有無、といった点をチェックしておきます。
可能であれば給食室を見せてもらい、清潔さや調理スタッフの様子を確認できると、より安心です。
さらに、保育園と保護者のコミュニケーション方法も見逃せないポイントです。
連絡帳の形式やアプリの導入状況、保護者会や行事の頻度などを確認しておくと、無理なく園生活を続けやすくなります。
最近では、アプリを使って園からの連絡や写真共有を行うところも増えており、忙しい保護者にとっては便利な仕組みです。
これらを総合的に見て、子どもに1番合った園を選びましょう。

費用・持ち物・送迎事情も早めに把握しよう

保育園を選ぶときは、園の雰囲気や方針だけでなく、費用や持ち物・送迎事情も調べるようにしましょう。
それぞれポイントを紹介します。

■費用について

現在は「幼児教育・保育の無償化」により、3〜5歳児クラスの子どもは原則として保育料が無償化されており、0~2歳児は住民税非課税世帯が対象です。
ただし、給食費・おやつ代・行事費・延長保育料・送迎費などは自己負担となります。
自治体によって助成の上限や内容が異なるため、事前に確認しましょう。

■持ち物について

入園準備ではおむつやお昼寝布団、着替え、食事用エプロンなど、園指定の持ち物を揃えなければいけません。
園によっては「名前の書き方」や「布団カバーのサイズ」など細かい指定があるため、説明会や配布資料をよく確認して準備を進めてください。

■送迎について

特に共働き家庭では送迎のしやすさは重要なポイントです。
徒歩・自転車・車のいずれで送迎できるか、駐車スペースの有無、雨の日の対応などを事前にチェックしておくと、入園後の負担を軽減できます。
職場からの距離や通勤ルート上にある園を選ぶと、日々の送迎がぐっとスムーズになります。

落ちた場合は?4月入園における「次の手」の選択肢

もし希望園に落ちてしまっても、そこで終わりではありません。

認可外や小規模保育園、企業主導型保育など、後述する“次のチャンス”を上手に活用しましょう。
自治体のホームページや窓口で最新情報を確認しながら、他の園や一時保育の利用も視野に入れて動くことが大切です。

二次募集・転園・認可外保育施設の活用

保育園から不承諾通知が届いたら、まず確認したいのが二次募集の有無。
4月入園での辞退者が出たことで定員に空きが生じ、二次募集が行われるケースがありますので、
随時チェックしておきましょう。
また、認可外保育園への入園を視野に入れるのも有効な方法です。
認可保育園の定員が埋まると応募が集中しやすくなるため、できるだけ早めに問い合わせや見学予約をしておきましょう。
近年では、保育内容や安全面に力を入れている認可外施設も多く、短期間でも安心して預けられる環境が整っています。
加えて、認可外保育園に通っている期間は認可保育園申し込み時の加点対象となるため、次の申し込みに備える意味でも有効な選択肢です。

待機児童になった場合のサポート制度

夜間保育や病児保育、一時保育、ファミリーサポートセンターなど、柔軟な保育サービスを充実させている自治体が増えています。
例えば宮城県仙台市では、定員に余裕のある新設保育所の5歳児クラスを活用し、待機児童の多い1歳児を対象にした「期間限定保育」を2年間実施しています。
自治体ごとに提供されるサポート内容は異なるため、お住まいの地域のホームページなどで最新情報を確認しておくとよいでしょう。
また、「サポート制度」とは若干異なりますが、
「企業主導型保育園」「保育ママ(家庭的保育)」「小規模保育」などの施設の利用も、不承認だった際の選択肢になります。
ここでは紹介しきれませんが、育児や仕事の負担を軽くしてくれる施設や制度は多数ありますので、チェックしておきましょう。

まとめ

まとめ

保育園の入園は、子どもにとっても保護者にとっても新しい生活のスタートです。
初めての保活では不安も多いと思いますが、スケジュールを把握して少しずつ準備を進めれば4月入園の対応も大丈夫なはずです。
園見学で実際の雰囲気を感じたり、必要書類を早めに確認したりと、一歩ずつ進めていきましょう。
もし希望の園に入れなかったとしても、認可外保育園や小規模保育など、家庭の状況に合わせた選択肢がたくさんあります。
焦らず、あなたと子どもに合う形を見つけてくださいね。
できることから始めて、安心して4月を迎えましょう。

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